
長編
古い一軒家と階段の上の三男
匿名 2日前
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これは18年ほど前
私が体験した実話です。
両親が離婚して
自分を含む子供3人が母親と
母の故郷で生活することになりました。
最初は町営住宅に住んでいましたが
ありがたいことに
祖母の知人から一軒家を格安で
貸していただける事になった為
引っ越しをすることにしました。
引っ越しの前日、
家の掃除をするために
新居に行ったのですが
どう見ても古い家で
お世辞にもきれいな家とは
言えない家でしたが
一軒家ということもあり
1人部屋がもらえる私にとっては
夢のような家でした。
玄関をあけると母親が
「お前達!2階に行って部屋見ておいで!」と
言われたので、
私を含む三人が勢い良く2階に駆け上がりました。
2階には2部屋あり
1つは四畳半
もう1つは六畳の部屋で
私は1人部屋だったので
真っ先に四畳半の部屋に入りました。
ですが、すぐに見たくない物が
視界に入ってきました。
二重窓の内側の曇りガラスの中に
ハガキ?のようなものが挟まっており
確認すると見知らぬ老夫婦の白黒写真でした。
もちろん、以前そこに住んで
居たであろう老夫婦なのは
誰でも予想が出来るであろう。
でも、気持ちの良いものではありませんよね。
ですが、遠方でご健在と言う話を
聞いていたので、写真は処分し、
普通に1人部屋生活を満喫していました。
しかし、そこに住んで半年ほどで
ある現象が起きました。
仕事の現場が自宅近くと言うことで
お昼は自宅で食べようと思い
一時帰宅をし、テレビの電源をいれ
真夏と言うこともあり、蒸し風呂のような暑さだった為
一階の窓を全部開けることにしました。
リビング、リビングの横の部屋、
2階の窓の3ヶ所を開けて一階に戻ると
風通しを良くするために
窓を開けたはずなのに
リビングと横の部屋の間の引戸がしまっていました。
私は「あ、さっき間違えて部屋の扉閉めちゃったんだ…これじゃ風抜けないから意味ないじゃん」と思い
引戸を開けた、その時
間違いなく開けた窓が閉まっていました。
ですがそこも、私は
「開けたつもりになってたんだろう…」と
考えていましたが、
そこのドレッサーにかけてある服の全てが
窓のしまった部屋の中でバッサバッサと
大きく揺れていたのです。
真っ昼間でしたが、さすがに怖くなり
すぐに現場に戻るとこにしました。
そしてその日の仕事を終え
帰宅した母に昼間あったことを
伝えると
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