
高校の体育館に忍び込んだことがある人はいるだろうか?
私が高校2年生のとき、友人数人と体育館に忍び込んで遊ぶことになった。その日は雪が降り、寒さで屋内にこもりがちだった。
「寒いし、体育館でも行こうぜ!」
「いいね!バスケでもやる?」
そんな話をしているうち、1人が言い出した。
「そういえば、アニキが昔、体育館で夜中に遊んでたらしいよ。面白かったって。」
「アニキの話、面白いよな。昔の先輩なんてやんちゃだし。」
みんなの盛り上がりに乗じて、夜に体育館に集まることが決まった。家族ぐるみで付き合いのある友人たちだから、夜に集まるのは特に問題なかった。
悪戯をするドキドキ感を抱きながら、集合場所に向かう。体育館の裏口をこっそり開け、暗い中に飛び込んだ。
「やっぱり体育館は広いな!」
「バスケしようぜ!」
と、興奮しながらボールを使って遊び出した。体育館は周囲に家がないため、大声を上げても気にする必要はなかった。あまりの楽しさに時間が過ぎるのも忘れてしまう。
少し遊んで疲れた頃、ふと静けさが訪れた。すると、突然、空調が鳴り出した。
「何だ、これ?」
「空調の音だろ。大丈夫、無視しよう。」
そう言いながらも、嫌な予感がした。私たちはそれに気を取られ、いつの間にか外の雪が強く降り始めたことも忘れていた。
週明け、学校に行くと、友人の一人が話しかけてきた。
「聞いた?アニキが体育館に忍び込んだことを話したら、変なこと言ってたんだ。」
「変なこと?」
「『あまり長くいるなよ。気を付けろ。』って。」
「なんだそれ?」
私たちはその言葉を軽く受け流していたが、心のどこかで不安が広がっていた。
その週の金曜、再び体育館に集まることになった。気分は高まっていたが、アニキの言葉が頭から離れなかった。
「今日はちゃんと帰ろうな!」
「もちろん!」
遊んでいると、また空調が鳴り出した。
「何かおかしいな。」
「気にするな、遊ぼう!」
その時、誰かが叫び声を上げた。
「誰か来た!逃げろ!」
急いで外に出ようとしたが、動揺で足がもつれてしまった。外に出ると、なんと友人の一人が行方不明になっていた。
「探そう、あいつを!」
しかし、その友人は見つからなかった。警察に連絡し、捜索が始まることになった。だが、結局何も見つからず、私たちの心には重たい影が残った。
月日が経ち、体育館のことは忘れられずにいたが、ある日、友人たちと集まることになった。
「そういえば、あの時のやつ、どうなったんだろう?」
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