
短編
入り損ねた
匿名 2日前
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私はほんとたまーに変なものを見るんだけど、また怖い体験をしたので投下する。ちなみに昨日の夜中のこと。
少し前まではそんなことなかったのに、最近よく夜中に怖い夢を見て飛び起きる。夢の内容はよく覚えてなくて、ただただ怖いと言う感情だけに支配されて、その後もしばらく眠れなくなる。
昨日の夜もそんな風に怖い夢を見て飛び起きた。ただ、今までと違うのは、夢の内容をはっきりと覚えていたこと。
夢の中で私は自分の部屋のベッドに寝ていて、その側に女の人が立っているのを、私は私からではなく、第三者の目線で見ていた。その女の人に見覚えはなくて、けれどもじっと私の方をみている。しばらくすると近づいて私に馬乗りになろうとした。とっさに夢の中の私は起き上り、その女をどけようとする。女が何をするつもりかわからないのに、危険だと本能が悟ったからだと思う。
いつのまにか目線は第三者ではなく、自分の目線に変わっていた。目の前に女の無表情な顔が迫る。
そして私はなぜかこれが夢の中だと言うことがだんだんと理解でき、体は目を覚まそうとしていた。
覚醒しかけながらも、未だ半分夢の中の私は、女ともみ合いになっていた。
そしてとうとう目が覚める、と言う時、女が私の耳元で、「入り損ねた」と言った。
瞬間、私は飛び起きた。汗びっしょりだった。
女の言っていた「入り損ねた」とはどう言う意味なのか。何もわからない。
ただ、女が言った言葉が、夢の中というより、ほぼ起きたと同時に聞こえた感覚があった。
ただの夢だったのか、それとも私の部屋に本当に何かいたのか。
起きた後、女の声と「入り損ねた」という言葉が、片耳にこびりついて離れなかった。
後日談:
- 拙い文章ですがお許しください。
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- 寒気したゎまなちゃむ
- 命取られなくて良かった。きっと守ってくれる存在が側にいる。匿名
- とりはだたちました。こたくん