
長編
廃墟にいた少女
匿名 3日前
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気を良くしたのか、徐々に協力的になり、色々と情報を下さいました。
まず、娘と一緒に出かけた友達は、誰なのか分からないので、親御さんの方も対応出来ないとし、娘と同じ様に遭難しているのなら、そちらの親御さんも心配なさっているのでは?との事。
更には「あんたは悪そうな人では無いので、何時になってもいいので、無事に娘を送り届けてくれ」とお願いされました。
(盛岡市から八幡平市までは、高速道路をぶっ飛ばしても2時間弱かかります)
親御さんとの会話も終了したので、次は友人に電話をしてみる事に。
友人が未だ廃墟に居るとなると、キャリア圏外に居るので、本来なら繋がらない筈ですが、一か八か電話してみました。
すると、なんと電話が繋がりました。
しかも、友人達が居たその場所は、、、
地元の警察署でした。
そう、まさにこれから、この少女を探す為の大捜索隊が出動しようとしていた最中でした。
どうやら、彼女たちは逸れた時の待ち合わせ場所を特に決めていなかったらしく、友達2人はバス停で待っていれば、この少女もそのうち来るだろうと思い、廃墟を早々に立ち去りバス停で待っていたんだとか。
ところが、待っても待っても少女が現れる事は無く、とうとう最終のバス(16:00代)がやって来たので、助けを求める為にも一旦はそのバスに乗る事に。
街に着くなり、直ぐさま警察署に駆け込み助けを求めたらしく、それを聞いた警察官が遭難として扱い、大捜索隊が編成され、夏休み中だった学校から何から巻き込んで大ごとになっていたんだとか。(友達2人は、少女の携帯番号しか知らなかったので、警察が親御さんへ連絡する際に学校から情報を得たそうです)
そうとも知らないこの少女は、帰りのバスの事も考えずに、携帯も繋がらない場所で、一生懸命に友達を探してたんだなぁ〜なんて考えると、なんだか愛おしくなりました。
私は、たかだか10分程、少女の靴を探しただけで、幽霊廃墟にビビってました。(大人のくせに情けないです)
その後、少女と一緒に警察署に向かうと、恐らく捜索に向かおうとしていたであろうワンボックスカーと、護送車の様な大きな車が警察署の前に止まってました。
少女と友人達は数時間ぶりの対面を果たすと、各々号泣してました。(たった数時間会ってないだけですが、状況が状況だったので、感極まったんでしょうね)
警察の方は、私が電話して数十分後に親御さんへ連絡がついたらしく(それ
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chat_bubble コメント(3件)
- 単に彼女の情報を何にも聞き出せなかったから次の接点を持つ事が不可能になって悲しいって事でしょ。って書いてあるし。それとも俺の論点がズレてるのか? まあ何にせよ一瞬でも驚く場面は無く、単に良いお話し。ホラー要素皆無。いや、でも楽しかったよw麟太郎
- 少女が直接連絡をしてるので、赤の他人の可能性は極めて低いですが。 まぁ、ピックアップの合流地点に、少女が赤の他人を呼び寄せてたら話は別ですね。塩麹
- 親御さんかもしれないと思ったのが赤の他人の悪い人の可能性もあるということ?1