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中編

知らない方が良いこともある

匿名 5日前
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久しぶりに田舎の実家に帰ろうと思いたち、電話をかけてみた。 電話に出たのは父だった。 『おう、どうした?』 「明日明後日と急に休みになったから、帰ろうと思うんだけど」 『分かった。母さんにも言っておくよ。気を付けて帰っておいで』 こころなしか嬉しそうだった。 実家は三方を山で囲まれた場所にあり、車で片道一時間半の道程だ。 村の入口まで来た時に懐かしい顔が居た。幼なじみの友人だ。 「久しぶりだな、帰ってきたのか?」 「少し休みが取れたんだ。お前ん家近くだっけ?とりあえずウチまで乗ってくか?」 「ありがとう!わるいな」 村の入口から家までは五分ぐらいだが、その間に友人と思い出話等をしてた。 家に着いた。 「ただいまー!」 父が出てくる。でも何故か無表情。そして視線が定まってない。 「おかえり。早速だが、山の広場で祭りをするから行ってきなさい。友達も一緒に」 抑揚のない喋り方に違和感を覚えたが、友人が「行こうぜ行こうぜ」とウルサイのですぐ行くことにした。 あれ?でもあの広場は昔から「入るな!」と厳しく言われてたような… と思いつつも山の麓へ着いた。 友人が駆け上っていき、俺も後を追った… そして広場に到着した。 そこは林が開けたような場所で、一番奥には神社のような建物があった。 あたりは静まり返り、日が沈んできたのも相まって不気味だった。 「祭りなんてやってないじゃないか」なんて話していると、 目の前の神社のような建物から神主(?)が出てきた、と思ったら、 目を閉じながら大声で不可解な言葉を発しだした。 太鼓や笛の音も聞こえてきた。 それと同時に、木の影からゾロゾロと人影が現れる。 みな奇妙な仮面を付け、派手な衣裳を身にまとっている。 そいつらは俺達を囲むように輪になったと思ったら、 松明に火を灯し、踊りはじめた。早送りを見てるかのような奇妙な踊りを… 目の前の異様な光景に寒気を覚え、友人に「おい、帰るぞ!」と言ったが、 友人は目を輝かせながら踊りを楽しそうに観ている。 輪の一部が手薄な場所を発見。 友人に「おい走るぞ!」と声を掛け、そこ目がけてダッシュした。 一目散に走り、ようやく村まで戻ってきた。 友人は…付いてきていない… 助けに戻る勇気が無い俺は、父親に助けを求めに家まで走る。 家に着くと父が玄関先に立っていた。 「親父!大変だ!アイツが!アイツが!」 しかし父は、 「どうやら無事に終わったようだな」

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  • 超迷惑だけど悪い奴ではないんだろうな!
    名無し
  • 面白かった!
    ケビーニョ
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