
長編
ううん、いたよ。
ボク 2日前
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んて一切持ち合わせていない。
「なーんだ。やっぱ何も出ねーな」
「てかこの人数じゃ怖いもんも怖くなくなるなw」
「あー、お化け見てみたかったな〰️」
私達は各々愚痴をこぼしながら建物を出た。
そしてエンジンを掛けたままの車へ全員が乗り込んだ。
すると二列目の左のドア側に座っていた友人が私に向かって
「なぁ、ドア閉まらねーけど…」と言った。
それを聞いていた車中の全員が笑った。
「もういいってそういうのw」
「そういうのやるなら建物の中でやれよw」
という具合に大笑いだった。
だがドアに手を掛けたままの友人は私の顔を見ながら表情に焦りを浮かべている。
「いや、うちの車のドアは自動だから軽く取っ手部分をクイッとしたら閉まるぞ。てかお前何回も開け閉めしてんだろーが」
「うん、だけど閉まらねーんだよ!ほら!」
そしてドアの取っ手に手を掛けた友人は、カチャカチャと何度も取っ手を動かした。
「壊れたんじゃねーの?」
助手席の友人が言う。
「そんな訳ねぇーだろ?ったく、何やってんだよ」
「自動モードが手動になってんじゃない?」
三列目に座っていた友人が言った。
「え?なに?そんなモードあんの?」
「あるあるwてかお前そんな事も知らねーのかよw」
「うっせーwwそんでどこだよ?そのモード切り替えのボタンは」
私はそれらしいマークのスイッチを見つけた。
「おしっ!どう?」
「全然だめ。自動と手動に関係なくドアが動かねぇわ」と友人が言った。
「動かないってなんだよ!そんな事今まで1回も無かったぞ!」
友人は何度もスライドドアを閉めようと、力ずくでドアを引いていたがビクともしなかった。
「壊す気で思っきりいけ!」
「もうやってるよ!」
「なんなんだよそれ!w」
こんな心霊スポットの真ん前でコントみたいな事をしている自分達に笑えてきた。
すると助手席の友人がしびれを切らして
「辛気臭ぇわ!俺が外から閉めてやる」
そして助手席から外へ出て外からスライドドアを引く。
だが何かに引っ掛かった様にドアはビクともしなかった。
「なっ?閉まらねぇだろ?」
「うっせぇよ、てかお前ら服とかカバン挟んでねぇーか?」
「大丈夫」
「ちっ」
そして助手席の友人は何度かドア引いたが、結局閉まらなかった。
他の友人は飽きたらしく携帯を見たり、話し出したりし始めた。私は自分の家
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