
中編
人形供養の祠
匿名 4日前
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たようなのです。手には少しほつれて中身の綿が飛び出た布の人形。茶色の糸で髪の毛が作られていて、三つ編みのおさげでした。目はボタン。正直に感想を言うと、あそこの中ですら、もっといいのがあっただろ、ってくらい気味の悪い人形でした。
このまま帰ろうかという話にもなりましたが、やはり返したほうがいい、という結果になり、8人で鳥居の中へと引き返しました。
高校生のお兄さん二人が、「人形返してくるから、待ってて」と、草をかき分け、神社の裏へと消えていきます。すると、
「うわぁぁぁぁぁ!!!!」と、人形を持ったまま二人とも帰ってきてしまいました。
どうしたのかと尋ねるも、あまり何をいっているのか分からず、結局8人でまた人形の祠へ向かいました。
私は全身の血の気が引きました。
さっきまであんなにぐちゃぐちゃんと無造作に積み重ねられた人でたちは、祠の中で、綺麗に整列していました。手前から奥へとサイズ順に並び、そのせいで、どの人形もこっちを見ているように思えました。
「「「うわぁぁぁぁぁ!!!!」」」
8人はまた叫びながら戻ってきました。人形は持っていた高校生のお兄さんが祠の目掛けて放り投げたようです。
8人全員が人形の山を見て、8人全員が整列した人形を見ました。あの短時間で誰かが人形を直したとでもいうのでしょうか。
ちなみに、なんどAの妹に人形を持ってきたことを問いただしても、いまだに
「鳥居から出たときに手に持っていることに気づいた。私は持ってきていない。気づいたら握っていた。」
と言います。
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- 怖い怖い怖い。うんこりん