新着 短編
塾の階段

20代の頃、塾講師のバイトをしていた。
この塾ではマンションを借りている都合上、2階に受付や事務所があり7・8階に教室があって、途中の3〜6階は全然関係ない会社のオフィスや店舗があった。
マンションにはエレベーターがあったが、エレベーターは誰かと一緒になることが多く、まして塾長や塾の正社員と一緒になると気まずいので、外階段で行き来することが多かった。
ある晩のこと。
授業が終わって教室の点検をしたあと、いつものように外階段を下りていた。
最後まで教室のフロアに残っていたのは俺だけで少し寂しく感じたが、この日はなぜか嫌な予感がしていた。
誰もいない4階あたりの階段を通っていたとき、何者かに肩を叩かれた。
ビックリしながら肩を見ると、なんと手首から先の手だけが俺の肩に乗っていた。
俺は怖くなって猛ダッシュで受付に戻った。
その頃には肩の乗っていた手はいつの間にか消えていた。
社員たちは、血相を変えて入ってくる俺を怪訝そう見ていた。
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