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長編

洋子さん

しずく 2時間前
怖い 1,300
怖くない 961
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待ってねー。」とか声をかけながら玄関に向かう。 2階から兄が何か叫んでいるのが聞こえた。 ―カチャリ。 玄関を開ける音。 と同時に母の、まさに耳をつんざくような悲鳴。 「ギャーーーッッッ!!!」 俺の肩がビクッとすくみあがった。 リビングで耳掻きをしていた親父も、耳かきを耳に突っ込んだままの状態で肩をすくませている。 急いで玄関に向かって、母に声をかけようとするが……。 …動かない。 …動かないのだ。 肩が自分の頬くらいの高さまで上がった状態で、金縛りにあったかのように、身動き一つ取れなくなってしまった。 体に力を入れようとしても(というか、この体勢自体すでに肩に力が入っているのだが)、全くダメ。 声も出せない。 かろうじて目だけ動くので、横目で視界の端に親父を捕えたが、どうやら親父も同じ状態らしい。 リビングから玄関に通じる扉は開かれている。 ―ギシ…ギシ… ―シャッ…シャッ… 玄関から衣擦れの音とともに、誰かが来る気配がする。 洋子さんだ。 …いや、洋子さんなのか?? 黒いワンピースの裾が見える。 以前、1度だけ洋子さんに会ったことはあるが…今目の前にいるそれは、俺の記憶にある清楚なお嬢さん風の洋子さんとは全くの別物だった。 サラサラだった長い黒髪は、寝起きのように不気味にからまり、リングの貞子とまではいかないが、顔の前にもいくつか筋を作って垂れ下がっている。 もともと色白だったが、今露出している肌は、顔ももちろん、血の気が失せたかのようにまっ白だ。 歩き方は、なぜか異常なまでに内股だ。 そして右腕は横の壁に這わせて、左腕は前方の空間をまさぐるように、ブンブンと振り回している。 そう、まるで暗闇で何も見えないときのようだ。 だが、もちろん電気は煌々とついているわけで、それの不気味な姿ははっきりとよく見える。 扉の前を通りすぎるとき、洋子さんはゆっくり俺の方に顔を向けた。 「ヒッ…!」 俺は叫び声を飲み込んだ。 と言うか、もともと金縛りで声は出ないのだが。 目がおかしい。 文字どおり目がおかしかった。 目の白目部分が真っ赤に染まっている。 ひどい充血とかのレベルではない。 そこに血が溜まっているかのごとく真っ赤に染まっている。 そして、黒目部分は…白い。 正確には、白に透明の膜が張ったような、濁ったような白だ。 俺と目が合っているよ

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  • りんかさん、それはひどいと思います
    つばさ
  • これは長編怪談「仮母女(カモメ)」の続きですね。 兄と洋子さんの旅行当日が描かれてます。 少し胸糞系なので一応閲覧注意で。 にしても作者は別に居るんじゃないかと思っています。なかなか有名な話だし、続編のこの話はカモメに比べて出来が悪い。当のカモメもなかなか緩い設定だが。
    けけけ
  • ↓そういうコメやめてもらえます?貴方が見なければ良いと思います(笑)
    うんこりん
  • みんなー!この人の投稿は見なくていいよ!ひどい人だから!
    りんか
  • 何らかの理由で、悪魔に取り憑かれてたのか?と思います。
    ぼんばー50
  • 兄を気にもとめず干渉しなかったが故に引き起こした滑稽な事件だね
  • 何だその女ムカつく
    ブルー
  • 俺っちだったら、化け物にドロップキックをするね!
  • 見たことある
    のあ
  • その続きだよね 多分、、、
    キムキム
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