私は田舎に住んでた為、高校まで電車で通っていました。 ある日の帰り、駅に行くと人身事故の為一時間程～とアナウンス。 他の友達は路線が違うので先に帰りました。 ホームでは、電車に乗れない為ごった返して居ました。 同じ学校で同じ路線の人は少なく、滅多に喋らない男子と 次乗れるのかな？乗れなかったら、次のは何時ろうね？ 俺なんて終点の駅だから、これに乗っても遅くなるだぞ！ などと話していました。 次に来た電車に何とか乗れ、二人でブツブツ文句を言いながら帰りました。 家に帰って親に聞いたら ちょっと離れた団地の病気を患ったお婆さんが、病気を苦に電車に飛び込んだみたいよ。 私の家は線路沿いにありますが、事故現場は丁度、家から少し離れた他の家の死角になった場所だったので見えなかったらしいのですが、事件現場の近くの家の人が、お婆さんを見かけ、何度か安全な場所まで移動させたりしてたらしいのですが、ずっと付きっきりという訳にもいかず、目を離した隙にって感じだったらしいのです。 その数日後、霊感が強い先輩が他の友達と一緒に泊まりに来た日の事です。 もう25年程前の話しなので、コンビニが出来たての頃だったので物珍しく思い、夜中に買い物に行った帰りの事です。 その事故現場の前の道を歩いていると、先輩が横にフラフラっと線路の方に歩いて行くのです。 私は そっちは我が家じゃ無いって！酔ってんのか！ と冗談紛いに服を引っ張ったのです。 その時は道に戻り、またフラフラと線路の方へ本当に酔っ払いのように･･･ 寄ろけると言うのが正しいのか･･･ それを３度か４度繰り返し、仕方なしに私は服を引っ張って ふざけてるのか！酒も飲んでないのに～！ と軽く文句を言いつつ、服を引っ張って連れて帰りました。 私より遥かに背の高い先輩。 街灯も少ないため、顔なんて見ていません。 なので、帰り着いた時に見た先輩の顔が真っ青で驚きました。 先輩！どうしたの？気分でも悪いん？ いや･･･悪いな、引っ張ってくれて有難かったわ･･･ 俺一人じゃ何ともならなかったかも知れん。 んん？意味がわからんのやけど･･･ あぁ･･･そうだな･･･ 簡単に言えば呼ばれた、手招きされてたのは行きに分かったんだが、帰りはどうしても逆らえんかった。 行きは座ってた、帰りは･･･立ってこっちに来そうな感じだった。 だから、引っ張って帰ってくれて助