
長編
みた夢
みほ 3日前
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癇癪を起こして写真立てを倒したのですが、怒りを示す相手である夫は戻らず、だんだんと面倒になっていきました。
不倫相手のプロンドを連れて来た日から3週間ほどが経ったある日の午後、夫が帰宅しました。
私が寝室にいると、彼は静かにドアをノックし、寝室に入ってきました。
私には久しく見せなかった、穏やかな表情でした。
続いて黒装束の中年の男性が入ってきました。
全体の70%くらいがグレー、後は暗い茶色の髪をした白人で、見たことのない人でした。
二人とも愛情をかけるような眼差しで私を見ていて、黒装束男性は優しい口調で話しかけてきました。
黒装束は何かの宗教の神官のような感じでした。
古いホラー映画に出てくる、悪魔祓いの神父を思い出させました。
男性が言いました。
「あなたが〇〇子さんですね?」
私のファーストネームでした。
「はじめまして。私は彼の友人で、今日はあなたと話すために来ました。」
彼の英語は、私にもわかりやすいものでした。
私はそのまま黙って彼の話す事を聞きました。
「あなたは彼の大ファンだったんですね。私も彼の映画は観ていますが。才能があり、人柄も素晴らしい人です。」
?????
ファン???・・・そうだったかなぁ・・・
・・・そうだったなぁ、、それで、
それからずっと後に結婚したんだ。
と、思いました。
「いいえ、あなたは彼の妻ではありませんよ。」
何も言葉を発していないのに、突拍子もないことを言われました。
驚いて言葉を失っていると、追い打ちをかけるように彼は続けます。優しい表情のまま・・。
「彼の妻はあなたも知っておられるでしょう。女優の△△△△・△△△△ですよ。」
女優っ??じょゅ・・△△△△・△△△△? あのブロンドの?
私の頭に浮かんだのは、この間みた夫の不倫相手の顔でしたが、彼女は赤い絨毯の上、ボディラインを強調したパールホワイトのドレスを着て立っている姿でした。
私の頭は混乱し始めました。
「あなたは生前、彼の大ファンだった。彼が現れるイベントなどには、わざわざ日本から来ていましたね。」
日本からイベントに??そうだったかもしれないけど、その後、彼と結婚したんですよ、私。
心の中で言いました。
「いいえ、彼は△△△△・△△△△と結婚しています。ご存知の筈ですよ。」
私は
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