
友達からの相談事
此れは余りにも有名な事件だったので、その頃だな、と理解してください。
ある日、私の友人数人が奥多摩方面に肝試しがてら、深夜のツーリングに行った時の話です。
出ると有名なトンネルに着き、ひとしきり騒いだ後、帰り道が解らなくなりウロウロと彷徨っていたんですって。
誰かに道を聞こうにも深夜に人が居るわけもなく、でも先程行ったトンネルのせいで早くその場から離れたいという気持ちで、焦っていたそうです。
そうしてしばらくすると、1台の車が小川?の近くに止まっていたそうです。
私に話をしてくれた友人が、その車の運転手に道を聞こうと運転席側の窓を【コンコン】と軽く叩くと、その男性はとても驚きながらも窓を開けてくれたそうです。
そして、今どこに居て、帰るにはどちらに向かえば良いかを聞いたそうです。
友人は道を聞きながらも不思議に思った事がありながらも、その男性の言う通りに「指示された道を行こう」と残りの友人に言い、男性にお礼を言ってその場を離れたそうです。
ですが…どう進んでも指示された道には出なかったそうです。
頭にきた友人は(怖さと眠気でイライラしてたそうです)、そのまま男性が居た場所まで戻り、文句を言おうとしてたみたいです。
その場に戻ると車はなく、また深夜の迷子に途方に暮れたそうです。
そして、相談というのが…
「その時、男性の助手席には女の子が乗って居たんだけど、グッタリして寝てるのかどうか解らなく、その男性の子供とも思え無かったんだよね?」
「これってさぁ…最近連続してる事件と関係無いよね?」
「もしそうなら俺、その犯人見ちゃったかもしれない…」
と言う友人に、
「其れって何時の話よ?」
と私が聞くと、
「ちょっと前なんだけど、あの男の挙動不審な感じが忘れられなくて、ずっと考えてたんだよね…」
その時です。
余りにもタイミング良過ぎるかと思うでしょうが、つけてたテレビに容疑者逮捕の第一報が…。
私は気にせずに「どんな感じだったの? その男って?」と聞くと、テレビに目をやった友人が固まっています…。
「ねぇ…こいつだよ…それと…この女の子って…助手席に居た…」
私が「はぁ? 冗談でしょう?」
友人「間違いないよ。この女の子ってどこで発見された?」
普段一切ニュースなどを見ない友人は、事件は知っていても詳細は知らなかったようで、2人でそのテレビの速報に食い入るように観ました。
友人が「そうそう! この川の音が聞こえたたんだよね! 此処がどうしたの?」と言う友人に、
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