
これは私が中学生の時に、冬の寒い夜に体験した話です。
その日は、友達と遊ぶ約束をして、廃墟となった公園に向かいました。公園はかつて子供たちの遊び場だったが、今は誰も近寄らない場所になっていました。月明かりの下、ひんやりとした空気が肌に触れ、どこか不気味な雰囲気が漂っていました。
公園に着くと、友達の一人が古いオルゴールを見つけました。壊れた木のベンチの上に置かれたそのオルゴールは、埃をかぶっていましたが、何故か魅力的に感じました。友達はそれを開けてみることにしました。
オルゴールの音色が響き渡ると、突然、背後から低い声が聞こえました。「一緒に遊ぼう…」
振り向くと、そこには赤いドレスを着た少女が立っていました。彼女は無表情で、ただこちらを見つめていました。彼女の目はどこか虚ろで、冷たい風が彼女の周りを舞っているように感じました。
友達は恐怖で動けずにいましたが、私は何かに引き寄せられるように彼女の方へ近づいてしまいました。すると、彼女は指を差して何かを指示するような仕草をしました。
「何か用があるの?」と聞いた瞬間、急にオルゴールの音が止まり、周囲が静まり返りました。心臓が高鳴り、背筋が凍るような感覚が襲いました。
その時、突然、友達の一人が私の腕を掴んで引き寄せました。「やめろ!行くな!」と言いながら、全力で引っ張ってくれました。彼の声で我に返り、振り向くと少女の姿は消えていました。
その後、私たちは急いで公園を後にしましたが、帰り道で友達が言いました。「あの少女、昔この公園で亡くなった子供だって、噂で聞いたことがある。」
その後、調べてみると、実際にその公園で行方不明になった少女がいたことがわかりました。もしかしたら、あの少女は私を道連れにしようとしていたのかもしれないと思うと、背筋が寒くなりました。オルゴールの音色は、今も耳に残っています。たまに夢の中で、彼女が再び現れることがあります。
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