
北陸の古い村で今も囁かれている不気味な話がある。 もう亡くなった大叔母が語っていた話を、ふと思い出したので記してみよう。 文章に自信はないので、読みづらい部分はご容赦いただきたい。 大叔母が幼い頃、友人にカズキという男の子がいた。彼は非常に気が短く、普段は明るい性格だが、少しでも気に障ることがあるとすぐに怒り出した。しかし、彼には一つの弱点があった。 それは、井戸や怪談がとにかく怖いということだった。怖い話を聞くと、すぐに顔が青ざめてしまうほどだった。 ある日、カズキと軽い口論になった大叔母は、復讐を思いつく。 彼に恐怖を与えるために、井戸の近くに出るという女の霊の話を流布したのだ。 その女の霊は、近づいた者に不幸をもたらすという噂が、村中に広まった。 この噂がカズキの耳に入ると、彼は毎晩誰かに家まで送ってもらうことが増えた。井戸の近くを一人で通るのが怖くなったらしい。 ある晩、大叔母はカズキを送る役に任命された。楽しみにしていた大叔母は、井戸の近くで霊を見せる計画を立てた。 しかし、井戸に差し掛かった時、思いもよらぬ事態が起こる。 カズキが突然立ち止まり、「今、誰かいる気がする」と呟くのだ。大叔母は驚き、彼が自分を驚かそうとしていると気づいた。 彼女はそのままカズキを家まで送り届け、自分も帰宅した。 翌朝、大叔母の元に友人が訪れ、カズキが失踪したと告げた。彼女は確かにカズキを家まで送り届けたのだが、その後の行動は不明だった。数時間後、村の井戸から彼の遺体が発見された。 事故として片付けられたが、誰も彼がどうして井戸に落ちたのか説明できなかった。ただ一つ確かなのは、カズキが井戸の近くで何かを見てしまい、その日のうちに命を落としたということだ。大叔母が作り上げた嘘の恐怖が、現実の恐怖へと変わった瞬間だった。これは北陸の古い村で、今も語り継がれている物語である。 彼女はこの出来事を忘れずに心に刻み続けている。
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