
長編
無題
( ・ㅂ・)و ̑̑ 3日前
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のです。
彼は窓枠にかけていた手を外し、部屋に戻りました。男は相変わらず何か呟いています。
それから毎日彼はカーテンを開ける度、
「飛び降りて確認したい」
という欲求と
「飛び降りてはいけない」
という二つの考えに板挟みになり、1ヶ月経った頃にはほぼノイローゼに近い状態になっていました。
実はこの話はここでお仕舞いです。
なんだよここで終わりかよクソッタレが、なんて言わないでください。彼も大変なのですから。
ちなみに、彼はこの出来事から数年が経過した今でもその部屋に住んでいます。駅から近く、住み心地も(この一点を除いては)非常に良いものであるため、手放したくないのです。
そうそう、最後に一つだけ。
『彼がこの部屋から飛び降りたのかどうか』
に関しては、あえて言わないでおきます。
彼は実際に飛び降りたのか、もし飛び降りたとしたら一体その後何が起きたのか、一体何を目にしたのか、飛び降りることのないままノイローゼ状態が続いてもそんな部屋に住んでいられるほど彼は神経が太いのか、そして、彼は今も無事なのか。
どうなのでしょうね。
でもそれは言わない方がいいでしょう?
だってこれ、本当にあった「怖い話」ですから。
結末は言わない方が「怖い」でしょう?
それでは皆々様、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
またいつかお会いできるといいですね。
この怖い話はどうでしたか?
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- 何だか面倒くさい人。K