
高層マンション。
怪しい響きですが、私は30代の頃に思いもよらずそんな物件に引っ越してしまった経験があります。
その時の恐怖は、今でも忘れられません。
転職を機に新しい住まいを探していた私は、不動産屋で働く友人に頼んで、いくつかの物件を見せてもらいました。家賃が手頃な物件を探していた私に、友人が紹介してくれたのは、立地も良く、間取りも広い、しかも家賃が異常に安いマンションでした。
「ここは本当に大丈夫か?」と微妙な表情を浮かべる友人。実はこの物件、数年前に住人が次々と失踪したことがある事故物件だったのです。
それでも、その物件の魅力に惹かれた私は、友人の警告を無視して契約してしまいました。部屋は驚くほど綺麗で、賃料の安さに加えて広々とした居住空間にすぐに気に入りました。
引っ越しの日、私は部屋を整えた後、友人を招待し、引っ越し祝いをしました。
「ほんと、ここいいね!」と喜ぶ友人に、私は内心の不安を押し込めながら、楽しい時間を過ごしました。しかし、その夜、異変が起こります。
友人がシャワーを浴びている間、私は茶の間でテレビを見ていました。すると、突然テレビが消えたのです。何度も電源を入れ直しましたが、すぐに切れてしまいます。何かの故障かと思い、リモコンを置いた瞬間、画面に不気味な影が映りました。
驚いて振り返ると、何もないはずの空間に白い影が見えました。恐怖に駆られて再び振り返ると、今度はその影に人の顔が見えたのです。
「どうしたの?」とシャワーから出てきた友人が心配そうに私を見つめます。「何でもない、ちょっと酔っ払ったみたいだ」と言い訳をしながら、恐怖が心に残りました。
その後も異変は続き、深夜、目が覚めた私は茶の間の方へ目を向けると、白い影が複数、フワフワと漂っていました。身を縮めながらも、友人を守るために身構えていると、今度はお風呂場から水の音が聞こえてきました。
そして、部屋の中を歩く足音が聞こえ、私は恐れを感じながらも布団を被りました。
その後、壁を叩く音が響き、友人も目を覚ましました。「何の音!?」とパニックになった彼女に、私は物件のことを話さざるを得ませんでした。彼女は泣きながら早くこの家を出ようと言いました。
翌朝、部屋に戻ると、物が散乱し、まるで地震が起きたかのような状態でした。身の危険を感じ、友人に相談すると、彼は「だから言ったのに」と呆れながらも助けてくれると言いました。
後日談:
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