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中編
夜中の訪問者
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夜中の訪問者

2024年7月10日
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今から20年近くも前、僕は当時都内で一人暮らしをしていた。

築10年ぐらいのアパート。ロフト付きの部屋だった。

夜はそのロフトの上に布団を敷いて寝ていた。

ある夏の夜、その日は特に蒸し暑くて、エアコンを入れていても不快さが残るぐらいムシムシしていたのを覚えている。

休日の前日だったので、僕はいつもよりも少し遅い時間までテレビを見たりして時間を過ごし、深夜1時頃に寝ることにした。

いつものようにロフトの梯子を上って布団に横になり、真っ暗だと寝付けない体質なので、電気はいわゆる豆電(薄いオレンジ色のやつ)だけにして眠りについた。

眠りに落ちてからそんなに時間が経っていない頃だと記憶している。

がちゃり、

部屋のドアが開く音で浅い眠りから覚めた。

当然気のせいだと思ったのでそのまま寝ようとしたのだが・・

ぎし、ぎし・・と、ロフトの下で足音がした。

僕は途端に恐ろしくなって固まってしまった。

足音はしばらくロフトの下をうろうろしたのち、ぴたりと止んだ。

すると次の瞬間、「ぎしっ」と、ロフトの梯子が音を立てた。

(上がってくる!)

僕は咄嗟に目を閉じて寝たふりをしようと思った。

ぎし、ぎし、ぎし・・・

足音は一段ずつ梯子を上ってきて、そして唐突に止んだ。

(来るな来るな来るな来るな・・・・・)

僕は必死で祈った。心臓が激しく脈打っていた。

ロフトの梯子を上ったところはちょうど僕の頭の位置だ。

「ねえ」

いきなりそこから女の声が聞こえて、僕は思わず目を開いてしまった。

するとそこに、女の顔があった。

見たことのない、女だった。顎先位の長さの黒髪で、濃い化粧をしていることは分かったが、年齢や美醜のほどは判らなかった。

薄暗い中、まっすぐに僕を見つめたその女は、

「呼んだ?」と言った。

「い、いや、呼んでない!」

僕は上擦った声を出した。

「嘘、呼んだでしょ」

「い、いや、呼んでないって!」

「そんなはずない、嘘つき」

女はそのまま梯子を上ってこようとした。

僕はとっさに起き上って大声を出した。

「本当に呼んでない! 帰ってください!!」

次の瞬間、女は・・・・・・

「え? 本当に呼んでない? あれ? おかしいなぁ」

と、何やらバッグから携帯電話を取り出し、どこかに電話をかけ始めた。

「え? 301? 302じゃないの? ・・・・なんだ~。」

女は携帯電話をしまって、「本当にごめんなさい、部屋、間違えちゃった」

と僕に何度も頭を下げて部屋を出ていった。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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