
私たちが「シンクロニシティ」という言葉を知ったのは、友人の結婚式の席でのことでした。心理学についての話題が持ち上がり、偶然の一致がもたらす意味について熱心に語る者がいました。私はその言葉の重みを実感することとなります。
私は今、独りで娘を育てていますが、かつては夫と二人の子供がいました。そんな私の人生には、外山さんという友人が密接に関わっています。彼女との出会いは、娘の誕生時に訪れた分娩室でした。彼女も同じ日に分娩室で出産したのです。これが二人の運命の始まりでした。
外山さんとの共通点はそれだけではありませんでした。彼女の夫も私の夫と全く同じ誕生日で、私たちはそれぞれ一回り違う同じ干支。夫の年齢差は私が2歳年下、外山さんが一回り上という驚愕の一致がありました。さらには、私たちの子供の誕生日も近く、同じように成長していく姿に不思議な感覚を抱きました。
しかし、最も奇妙な出来事は、私たちの子供たちが、まるで運命に導かれているかのように、同じ名前であったことです。子供たちが幼い頃、私の息子の誕生日に外山さん夫妻が訪れ、プレゼントも全く同じだったことは強烈な印象を残しました。私たちの生活は、こうした不思議なシンクロを伴いながら進んでいきました。
時が経つにつれ、私たちの交流は次第に薄れ、年賀状のやり取りも途絶えがちになりました。しかし、高校に入った頃、私の息子がハンドボール部に所属した際、外山さんの息子も同じチームにいたのです。再会した瞬間、かつての繋がりを思い出しました。
それから数年後、私の息子は突然体調を崩し、病気が発覚しました。診断結果は白血病。夫も同時に精神的に病み、私たちの生活は一変しました。息子は闘病生活を送りながらも、希望を持ち続けましたが、ついに19歳の誕生日を迎えることなく、命を落としました。
その後、夫は深い悲しみの中でマンションから身を投げてしまいました。私も心が折れそうになる日々を過ごしながら、実家に戻って暮らしていました。そんなある日、外山さんを偶然見かけたのです。彼女の姿は私に強烈な違和感をもたらしました。
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