
中編
建設現場の事故
匿名 2日前
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もう10年以上前の話になりますが、
川崎の方のとある建設現場で20代の男性が落下事故で亡くなった事件がありました。
事故の内容としては、
古い建物を取壊して新しいビルを建てる計画の建設現場でした。
その際に建物の外側に設置する足場から落下して亡くなってしまった事故でした。
当時TVにも取り上げられて原因不明で調査中と報道されていました。
何より驚いたのが、その被害者が私の大学時代の同級生(A仮)だった事です。
友人からAが亡くなったぞ!と連絡を受け事故の事を知りました。
直接はあまり交流してなかったけど、大学の同じ研究室に在籍していてそいつと飲み会で盛り上がった事もあったのでかなり衝撃を受けました。
後日、Aと共通の友人と飲んだ時にその事件の話題になり、友人は式に参列していたため、
Aの会社の同僚から聞いた話を教えてくれました。
その建設現場は、付近の開発が進んでいるのに対してやけに取り残されたように古い建物で、すぐにここは「いわくつき」だなと思ったそうです。
発注先からそういう直接的な説明はないですが、
安全対策やら作業工程やらかなり厳しく指定が多いので完全に「それ」だとみんな理解していたそうです。
会社の上司は下調べをしていたらしく、やはり何度も「事故」が起きており、作業延期や中止があった現場だったそうです。
但し、請け負っている以上は作業を進めなければならないので安全対策は万全を期した上で工事をしていたそうです。
事故の当日、
作業は滞りなく進んでおり、万全を期した安全対策として10分程度毎に近くの作業者と対面で安全確認をしていたそうです。
同僚の方いわく、Aとほんの10分前に安全確認したが、次の安全確認の時にAが来ないので上司に報告し辺りを捜索したところ、
かなり下の階に落下したと思われるAが既に息がない状態で発見されたそうです。
すぐに救急で病院へ運ばれが、そのままAは亡くなったそうです。
おかしな点として、
たかだか10分程度ではあるが、探すまでAを発見ができなった点。
落下した瞬間を誰も見ていないし、声も聞いてない。
普通なら叫び声の1つでもあげるだろうし、足場に身体を打ち付けて大きな音も鳴るであろう所なのに誰も気づかなかった。
複雑に組んである足場は外側にシートも張ってあり、作業者であれば、落下してもどこかに掴まって下まで落ちて死ぬまでの事にはならないと思うが、なぜか今
後日談:
- そこの現場は当時は中止となったが、現在は新しい建物に代わっているそうです。 その際に何かまた事故が起こってないと信じたいです。
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