
中編
列車事故
匿名 2021年3月9日
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落ち着いてきたので投稿します。
初めての投稿なので読みづらい等ありましたら申し訳ありません。
一週間前ほどの話になります。
私が住んでいる駅は昔列車事故があったらしく
駅のそばには小さな献花台とお地蔵様があります。
仕事に行く際に毎日お参りをしてから電車に乗るのですが
その日はたまたま遅刻していてお参りが疎かになってしまいました。
何事もなく職場について、残業が長引いてしまい
帰りの電車に乗ったのが終電の1本前か2本前だったと思います。
この時間でも何人か乗っていて、まあいつもの電車内でした。
疲れたのか座ったまま寝てしまっていたみたいです
パッと目が覚めたら何故か周りが明るくて朝のような感じで
私は???ってなっていました。
電車の外は見渡す限りの山でした。
スマホで時刻を見ても夜の11:00すぎで、夢でも見てるのかと思い暫くボーッとしていました。
しかしいくら待ってみてもどこかの駅に止まるわけでもなくずっと走り続けていました。(スピードが結構でていたのか道中の駅の名前は見えなかったです)
何駅か通り過ぎた後ものすごい衝撃が電車内に伝わり電車は止まりました
感覚的にも あ、事故だ と思いました。
周りには人が居ないなのに戸惑う声、悲鳴、泣き叫ぶ声、が聞こえています。
スマホで誰かに連絡を取ろうと思いましたが圏外で(元々トンネルも多い場所で一時的に圏外になったりは普段からあります)
とても怖くて夢なら早く覚めて欲しいと願いながら耳を塞ぐことしかできず、そのまま塞ぎ込むような形で目をつぶりジッとしていました。
暫くしたら音が止んだので耳を塞ぐのをやめどうにかスマホで連絡が取れないかと思いカバンを漁っていると
ガラガラ…と電車と電車の継ぎ目の扉(語彙力不足)が開く音がして誰かがこっちに来ました。
よく見ると5歳くらいの髪の長い女の子のようでした
その女の子は私の前に来てスーツの袖をちょんちょんと引き
「電車止まってるから降りよう」と言ってきました
たしかに電車は止まっていて、いつの間にか扉も開いています
その女の子と共に降りようと思って立ち上がろうとすると
農家のおばあちゃん?(服装)のような方が血相をかえてこちらに走ってきました。
おばあちゃんは私の目の前に来ると
「こんなとこで何しとるんね、はよいきんしゃい!!(こんな感じの方言?なまり?)」
と列車の後尾を指差しながら私に言いました。
女の子の方を見ると何故かもう姿はなく、女の子のいたところには黒い汚れ?シミ?のようなものが広がっていました。
「ええか?後ろにつくまで絶対振り向いたらあかん」
そういうおばあちゃんはとても優しい笑顔で私に手を振ってくれました。少し亡くなった祖母に似ていました。
おばあちゃんの言うとおり電車の最後尾まで歩くことにしたのですが、私の真後ろからさっきの女の子の声がします
「お姉ちゃん、〇〇(おそらく自分の名前)この駅でお母さんとはぐれちゃった、一緒に探して」
女の子には悪いなと思ったけれどおばあちゃんに言われたように後ろも向かず前を見て歩きました。
すると後ろから聞こえてた声が横から聞こえるようになりました
見ちゃいけないんだけど足元だけ横を見ると
真っ黒い影が私の横について歩いています
怖くなって耳を塞ぎ奥へと歩いていきます
その間にも女の子は私に何かを言ってきます。
最後尾の扉を抜けた瞬間何も聞こえなくなりフッと軽くなりました。
信じられないですけど、周りの景色は暗くなっていて
最寄をちょうど発車するところでした。
慌てて飛び降り周りを見渡しましたがいつもの最寄駅です。
時間を見ても11:30ほどで、何もおかしい所はありませんでした。
そのまま献花台に立ち寄り今朝お参り出来なかったこともありお参りをして帰りました。
それ以降同じ路線、電車に乗っていますが何もありませんでした。
あの女の子について駅を降りていたらどうなってたのかと思うととても怖いです。
纏まりのない文章を読んでもらってありがとうございました
誰かに聞いてほしかったんです。
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