
短編
帰り道
匿名 1時間前
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塾が終わって帰る時のことだった。
その日はいつも通る道が工事のため歩行者も通行止めだった。
小学生だったおれは何処から帰るか迷った。
ていうのも、帰るには何時もの道と後2通り帰る道があったからだ。
一つ目は小学校を通る道
もう一つは駅の近くの踏切を通る道だ。
今思えば何故か分からないが踏切の方を選んでしまった。
怖いけど自転車で急いで通れば大丈夫と自分に言い聞かせてペダルを漕いだ。
そして踏切を渡り切る寸前に自転車がぴたりと止まった。
何だ?どうして?
コケもしない自転車に戸惑った。
ゆっくり振り返ると女が荷台を ガシッ と捕まえてる。
何だこれはと焦ってペダルを漕ごうとするが動かない。
しかし急にペダルが軽くなった.。と同時に荷台が重くなった。
そう女が荷台に乗ったのだ。
パニックになった俺は夢中でペダルを漕いだ。
何分、何十分漕いだか分からないが気付いたら団地の駐輪場にいた。
後から考えたらその踏切は少し前に女の人が自殺したばかりだった。しかも団地の周りをうろうろして死ぬのを迷ってたらしい。
そしてさの踏切の少し行った所には赤子を遺棄し死なせた廃小屋があった。
もしかしたら呼ばれたのかもしれない。
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