
秋の夜、友人たちと共に古びた廃墟へと足を踏み入れた。そこはかつて住人がいたものの、長い間放置されたままの場所だった。私たちはその廃屋の中を探索し、隅々まで調べることにしたが、ある友人が突然姿を消してしまった。彼の名前は大輔、いつも明るくて頼もしい存在だった。私たちは彼を呼び続けたが、返事はない。
廃屋の奥に進むにつれ、薄暗い廊下が続いている。壁には古い写真が飾られていて、視線を感じるような気がした。嫌な予感がしたが、私たちは大輔を探すためにさらに奥へと進む。そこで見つけたのは、一冊の古い日記だった。表紙は磨耗していて、内容はほとんど読めなかったが、最後のページには「終わりは近い」とだけ書かれていた。
興味を引かれた私は、さらに日記を読み進めた。そこには住人が次第に狂っていく様子や、誰かに取り憑かれていく恐怖が記されていた。友人たちもその内容に興味を持ち、私たちはその話を元に話し合いながら、再び大輔を探し始めた。
しかし、どうしても見つからない。廃屋の中を何度も歩き回り、彼の声を聞くこともなかった。やがて私たちの恐怖がピークに達したとき、突然、廃屋の入口が閉じてしまった。外からは友人たちの叫び声が聞こえるが、私たちは中に閉じ込められてしまった。
その時、背後から大輔の声が聞こえた。「助けてくれ、ここから出られない…」振り返ると、彼は薄暗い影の中に立っていた。しかし、その顔は以前の彼とはまったく違っていた。目は虚ろで、口元には不気味な笑みが浮かんでいた。彼は私たちに近づいてくる。私たちは恐怖で動けず、その瞬間、彼が持っていた日記が地面に落ちた。そこには、私たちの名前が書かれていた。
その瞬間、全てが理解できた。廃墟の住人が書いた日記の主人公は、私たちの未来を予言していたのだ。私たちもこの廃屋の住人となる運命だった。大輔の目が真っ黒になり、私たちを見つめていた。最後に見たのは、彼の口から漏れた「終わりだ」の言葉だった。
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