お題 短編
◇不幸の手紙◇

小学生の頃、学校の机の中に不幸の手紙が入っていた。
『これは不幸の手紙です。
1週間以内にこの手紙と同じ内容の手紙を
29人にあなただとわからないように
送ってください。
もしも送らなかった時は必ずあなたは
死にます。』
そんなふうに書かれていた。
勿論小学生だった私は怖くなった。親友の美夢(みゆ)に相談したら、本気で心配してくれた。
それで頑張って書いた。
それは小学生の時によくある悪ふざけだと思っていた。
だけどちがった。
中学生になっても高校生になっても、気づくと不幸の手紙が私の机の中に入っていた。
私は誰が入れているのか気になっていた。
ある日の放課後、忘れ物をした私が高校の教室に戻ると、美夢が私の机に何かを入れて出て行くところを目撃した。
なんだろう? と思いつつ机の中を確かめると、不幸の手紙が大量に出てきた。
えっ?
そんなふうに私が驚いていると、後ろから声がした。
振り返ると、包丁を握った美夢が立っていた。
美夢は目の焦点があっていないし、何故か裸足だし、それにずっと「死ね! 死ね! 死ね! 死ね······」とつぶやいていた。
あきらかに普通じゃないのがわかった私は、あわてて走って逃げ出した。
あとで聞いたら美夢はその日のことを何も覚えていなかった。
だけどさすがに怖かったので、私はそれ以降美夢とは関わらないようにした。
そんなことがあってだいぶ経ったある日、自宅アパートのポストに手紙が届いていた。
見るとそれは不幸の手紙だった。
私が驚いて玄関先で見ていると、突然後ろから声がした。
「逃さないよ」と。
最後まで読んでくださり、ありがとうございましたm(_ _)m。
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