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長編

きんけまん

匿名 4日前
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…順番に丁寧に探し始めました。 兄は恐怖のあまり心の中で「神様、仏様、キリスト様、助けてください。」と何度も祈りました。 すると階段の上の窓から、綺麗な光が差し込んできて、白い階段が現れました。 兄は「あれに登れば神様が助けてくれる。」と感じ、"きんけまん"が目を逸らした隙に物置を抜け出し、急いで家の階段を駆け上がりました。 階段の上の窓から光の白い階段に登ろうとした時、下から「オニイチャンタスケテボクヲオイテイカナイデ。」と弟の声がしました。後ろを振り返ると階段の下には、目が大きく中は真っ黒、口は頬まで避けている"きんけまん"になってしまった弟が昇ってきました。 兄は泣きながら、「次郎、ゴメンな…ゴメンな…」と何度も謝りながら、白い階段を登って行きました。 しかし、下を見るとその白い階段を"きんけまん"と"きんけまん"になった弟が追いかけてきています。 兄は「神様、仏様、キリスト様助けて下さい。」と再び祈りました。 すると雲の上から強い光が放たれ、兄のすぐ後ろの階段が、煙の様に消えて無くなりました。後ろにいた"きんけまん"と弟はそのまま下に落ちて暗闇に消えて行きました。 兄は泣きながら階段を登っていましたが疲れていまい、階段の途中で横になってしまいました。 そして、再び目をさますとそこは家のなかで、布団に包まっていました。 そして、直ぐに「ただいまぁ」と玄関から声がしました。兄は直ぐに玄関かへ駆け寄ると、いつもの様に母親が仕事から帰ってきていました。兄は「お帰り。ねぇ、次郎は何処?」と尋ねると母親は「誰それ?お友達?」と言いました。兄は「違うよ!弟の次郎だよ!」と言いましたが、母親は「何を言っているの?貴方は生まれてのこの方、ひとりでしょ…。変な事言わないで。」と弟の事を知らない様子でした。兄はびっくりして、家の中を探しましたが、弟のが居た痕跡は何一つありませんでした… 兄は気付きました。弟は"きんけまん"に食べられてしまったから、この家には戻れなくなってしまったんだと……

後日談:

  • これは私が幼稚園ぐらいの頃、母親から聞いた話です。 母も私の祖母に子供の頃に聞かされたそうで、その祖母は先日亡くなり、ふと、思い出したので書き込んでみました。話の時代背景は昭和の戦後間もなくの頃でしょうか?借家に住んでいる母子家庭の兄弟の話です。

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  • 3歳に1人で留守番は無理だろうなぁ
    あー
  • 妖怪か!?
    つか
  • 教育的に素晴らしい
    g
  • 作り話ナイス
  • すごくこわいお話でした。
    ぽん
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