
中編
社宅のアパート
匿名 3日前
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ながら怒りが沸きだした。
そして,咄嗟に布団の中から踏んでいる何者かの足を掴んでしまったのだ。
踏むのを止めて欲しかったのかもしれない,いい加減痛かったので。
掴んだ時の感想は,本当に足だ!
しかも裸足だ。
足首の太さから男性だと一瞬で解った。
と,同時に向こうに私の存在が気づかれたと解った瞬間でもあった。
私の存在を認識した向こうの反応は,
足首を掴まれたのが嫌だったのか,
私が霊道に寝ていることを怒ってなのか
地団駄を踏み始めた。
伝わる痛みもさっきよりも痛く,私はパニックになって布団を被ってしまった。
布団を介して接触しているのだから,布団から出ればよかったのに。
布団を介して伝わる痛みにいい加減耐えられなくなって,気合いを入れて「わあーーーー!!」と大声で叫びながら布団を剥ぐって起き上がると気配が消えた感じがした。
その途端,今自分に起きたことは夢だったんじゃないかって思った。
確かに,痛かったことも何があったのかも事細かに覚えてるけど今叫んで起きただけなのかもしれないって。
でも,そう思った瞬間外を物凄い鳥の大群が鳴きながら飛んでいった音を聞いた。
まるで,何かにびっくりしたかのようなその反応に夢ではなかったことを改めて感じた。
そのアパートには耐久性の問題で引っ越しを余儀なくされるまで住んでいた。
ただ,霊道のあると思われる場所にはもう布団は敷かなかった。
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- 見えない人ってマジで墓地に霊がいるなんてアーホなこと考えちゃうんだね