
中編
社宅のアパート
匿名 2日前
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大学卒業後の入社1年目,実家から離れて会社が借り上げたアパートに住んでいた。
働くことが決まった職場は実家からは遠かったので会社が社宅として借りたアパートだったから選ぶことができなかった。
それでもアパートから職場は片道通勤1時間はかかった。
アパートの部屋は1DK畳12畳程の和風な部屋。
職場は夜勤メインだし,寝に帰って来るだけの部屋になるから押し入れしか物を置くスペースがないけど別にいいかなって思った。
ただ,アパートの部屋を挟んだ外の配置が気になった。
アパートの外の配置を簡単に記すとこんな感じで一直線になっていた。
寺→墓地→私のアパートの部屋→神社。
率直に思った。
私の部屋霊道になってるんじゃないか,と。
でもまさかなとか,霊なんて今までみたことないしなと考えてた。
しかし,部屋に引っ越して3ヶ月程経った時にソレを経験した。
先ほど書いたように私は当事夜勤メインの仕事をしていた。
だから,昼間は寝ている。
入社してから慣れない仕事をしていたものだから,身体の痛みで起きた寝ぼけた頭が仕事のせいで痛いんだなと思っていた。
でも,気がついた。
私はうつ伏せで寝る癖があるのだが,痛みが背中だけで一定のリズムがあることに。
そして,その痛みが誰か大勢の人間に踏まれている様な痛みだということに。
気がついて布団の中で位置を確認しながらずれると痛くなくなったことに驚いた。
流石に背中だと痛いし嫌なので,踏んでいると思われる位置に手を置き痛みがあることを確認しながら起き上がると何もいなかった。
確実に大勢の誰かに手を踏まれている感覚と痛みがあるにも関わらず,目の前には誰もいないのだ。
どういうことだと考えながら,
まさか本当に霊道だったのかとか,
今昼間なのに霊体験してるのかとか,
こんな珍しい機会ないから色々試してみようとか考えていた。
多分,昼間だったから怖さが半減していたのだと今なら思う。
どういう原理でこの不思議現象を体験しているのか検証してみた結果,霊道がある(と思われる)場所に私が寝ていて布団を介して接触(痛)していることが解った。
例えるなら横断歩道に私が布団で寝ている様な感じ。
そして,向こうは私に気がついてないことも解った。
ここで,布団の位置をずらしてまた寝れば良かったのに私は寝ている所を起こされたと腹立たしくなった。
見えない存在とはいえ,見ず知らずの者に踏まれている,しかも自分の部屋でと遅まき
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- 見えない人ってマジで墓地に霊がいるなんてアーホなこと考えちゃうんだね