
私は、ある冬の寒い夜、以前働いていたボウリング場での不可解な体験を思い出します。20代の私は、ボウリングが大好きで、そのボウリング場に就職しました。毎日が楽しく、お客さんとも仲良くなり、仕事が終わった後の練習も楽しみでした。従業員は営業時間外に練習できるため、遅番の後に営業が終わってから、一人で練習をすることが多かったのです。
しかし、夜中のボウリング場は暗く、照明が消されたレーンは静まりかえっていました。そんなある夜、私は自分の投球フォームを確認するため、ビデオカメラを使って練習をしていました。何度も投げては録画をチェックしていたその時、突然「ドン!」という大きな音が後ろから聞こえました。まるで誰かが椅子を蹴飛ばしたかのような音です。
振り返っても誰もいない。全ての扉は施錠されていて、恐る恐る音のした方向を確認しましたが、何も変わった様子はありませんでした。気のせいかと思い、ビデオを確認すると、確かにその音が録音されていたのです。少し怖くなり、その日は練習を切り上げて帰ることにしました。
それから数日後、レーン裏の施錠チェックをしている時、再び「バン!」という音がしました。今度は扉の音のようでした。慌てて上司に報告しましたが、彼は笑いながら、「あそこは土手になっていて、誰も来ないよ」と言います。確かにそうでしたが、音がしたのは事実でした。
その後も何も起こらず、しばらく平穏な日々が続きました。しかし、ある夜、練習中に「どうしたの?」という小さな声が後ろから聞こえました。驚いて振り返ると、やはり誰もいません。子供の声だったことが、ますます不気味でした。
その翌日、常連の家族がボウリングをしている際、子供が何かを指さして「その子がまだ遊んでるのに」と言いました。振り返ると、誰もいませんでした。指さされた場所は、あの音がした場所と一致していました。私は背筋が凍る思いでした。
数日後、常連の方から聞いた話によると、このボウリング場では昔、小学生が不幸にもピンをセットする機械に巻き込まれて亡くなったというのです。あの音や声は、もしかしたらその子供の霊だったのかもしれません。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



