
短編
夫は見える人
匿名 2日前
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夫の話です。結婚して初めて夫がいわゆる見える人だといことを知りました。
私、そういう存在を否定するつもりはないけど、、、くらいの考えです。
ある夏の夜、22時くらいだったと思います。
二人でコンビニに徒歩で買い物に向かいました。街灯がポツポツと灯る、人の気配のない、田舎の一本道。あたりは、一軒家が何軒かと田んぼ。街灯以外の灯りはなく、暗い道です。
帰り道、ある一軒の家の前を通ったとき、夫が「こんばんは」と挨拶しました。
私が「冗談やめてよ」と言った瞬間、ぞわぞわっときて、先に見えていた我が家に駆け込みました。
まったく、冗談の顔じゃなかったんです。
え?どうしたの?みたいな顔でした。
22時の田舎、外の灯りもないところに、誰もいるわけありません。私は見ていません。誰ともすれ違っていません。
改めて聞くと、髪の結んだおばあさんがいたといいます。挨拶をすると頭を下げてくれたとのこと。そういえば、コンビニを出たらすごく寒くて寒くて仕方なかったとも言っていました。
夫いわく、霊はいわゆる「普通の人」に見えるのだそうです。色々な人がいるみたいです。老いも若きも男も女も。なんとなく、オーラ?というか微妙に違うらしいです。だから、無意識だと普通の人と認識してしまうこともあるらしいです。
ほかにも、色々ありますが、とりあえず、
これ以降、夫との夜の散歩はしていません。
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