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204号室の記録
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204号室の記録

2日前
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健太と俺は、古びた図書館の奥にある禁書コーナーの前に立っていた。司書が言うには、長い間誰も近づいていないはずなのに、まるで誰かがいるかのように本が動くことがあるという。

「行くぞ」

健太がページをめくり始める。

薄暗い空気が漂い、室内はひんやりしていた。書棚もなく、ただ埃をかぶった本が並ぶ。しかし、一冊だけ、異様に新しい本が目に留まった。

「……これ、何だ?」

健太はその本の表紙を見つめている。俺はふと、その本に手を伸ばした。

【この本を読んではいけません】

背筋が寒くなる。

「おい、どうした?」

健太が尋ねる。

「いや……ただの本だ。」

そう言いながら、俺はページをめくった。

【読んだら、もう戻れない】

何かが視線を向けている気がした。振り返るが、健太はまだ本を見ている。

【あなたは今、孤独ではない】

その瞬間、周囲の音が消えた。

「おい、何か言ったか?」

健太の声が遠くに感じる。

目を上げると、書棚の影がわずかに変わっている。さっきまであったはずの本が、今は一冊も見当たらない。

嫌な予感がする。ここにいるのに、出られなくなる——そんな確信が頭をよぎる。

「健太……?」

俺は急いで出口に向かおうとした。しかし、足が異様に重い。何かに引き寄せられているのか?

「おい、黙ってるな!」

健太の声が響く。出口は、開いているのに。

俺は、確かにここにいるのに。

メモの最後の一文に気づく。

【この場所では、本の背表紙から声が聞こえてきたら、もう遅い】

その瞬間、理解した。

夜な夜な禁書コーナーから声が聞こえていたのは、閉じ込められた誰かが助けを求めていたからだ。しかし、それに気づいたときには、もう遅い。

「おい!何か動いてるぞ!」

健太の声がした。

俺は何も動かしていない。

でも、俺のすぐ後ろから——

カサカサ。

音が鳴った。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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