また、怖くはないけど、実際体験した話。 　今から１２~３年程前、隣町の店舗の 夜勤者が、急に退職した為ヘルプに行く事に。 そこは電車で２０分、駅から１５分程の場所。 規模も小さいし、当時は稼働も少ない為、 余裕の勤務でした。　 夜はチェックイン、宿泊客、電話対応、掃除 その他雑用。宿泊棟の隣りには、今は使って 無い結婚式場、宴会場、会議室、レストラン がありました。ほぼ倉庫状態。 何回かヘルプに行った時、朝から出勤の女性 社員と入れ替わり時に、 彼女、『◯◯さん、夜中無言電話とか、変な 　　　電話無かった？』 俺、　「全然。普通の電話も無かったよ」 彼女、『あっ、そう。なら良いけど、無言 　　　電話とかかって来ても、無視しといて』 　　　　　？？？ 彼女、『あ、それから２階の廊下にある赤電話 　　　鳴っても無視しといてな。配線が何かの 　　　不具合みたいだから』 ？？？　(この時点で、嫌な予感) 暫く何事も無かったんですが、ある日の深夜 一本の電話。ディスプレーには『レジ』 そして無言。あぁ、例のやつか。翌日深夜 今度は『キャッシャー』 またか••• ん？ちょっと待てよ。２階は聞いてたけど フロントは聞いて無いぞ。 　その朝、出勤して来た彼女に、 「夕べフロントの電話が鳴ったぞ」 『あぁ、ここが一番鳴るの』 「聞いてねぇ。レジとかキャッシャーとか 何あれ？」 『多分、今あるコンビニは前はレストラン だったんだけど、解体する時に電話の処理 ちゃんとしなかったんじゃないの？他にも キッチンとか事務所とかも内線繋がってた けど、それは鳴らないから大丈夫。』 　いやいや、十分気持ち悪いんですけど。 もう一人夜勤シフトでヘルプに来てる人に その話は、しておいてあったんですが、 暫くしてその人は、２階の電話が鳴って ２コール位で切れたと、報告して来ました。 (そんな報告いらんがな) 　その後何事も無く過ぎて行ったんですが ある日、館内巡回も終わり頃、大レストラン 厨房に入る時、当然真っ暗なので電灯をつけ そのまま進むと小さい事務所の様なスペース があります。今は、机と内線電話があるだけ コンビニのカウンター奥にある小さい事務所 スペースを思い浮かべてもらえれば。 そこを通って、後ろ側から出る時、その電話 リリーン。１コールで切れました。 灯りを消すのも忘れて、フロントに逃げ帰り ましたよ。その朝、彼女にその話を