
長編
先に住み憑いて居た者②
しの 3日前
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真を奪い取った話から昨夜までの出来事の全てをお母さんに話しました。
母「ふ~ん…。写真ねぇ…。その女は、その写真の中で一人だけ笑って無かった女に間違い無いんだね?」
M「うん。間違い無い」
母「何だろうね…」
M「私の勘だけど、あの部屋であの女が死んだとかでは無い気がするんだけど」
母「うん。違うみたいだね。きっと死んだのは別の場所。でも、お前の部屋にかなり執着してるんだろうね。…住んでるんだよ
M「住んでる?」
母「そう。お前より先に住んでた。で、今も住んでる」
M「今も…住んでる…」
母「邪魔だろうね 」
私「邪魔??」
母「Mが。だって、自分が住んでる部屋に違う人間住み始めたら邪魔でしょ?」
私「それは…邪魔やな…」
母「でしょ?だから、追い出そうとして来たんじゃない?」
私「ほな、あそこにずっと住んだら…?」
母「ヤバイだろうね。今回のは単なる脅しじゃない?出て行け。って言う。で、あんた達は逃げて出て来た。喜んでんじゃない?今頃」
M「又、私らが戻ったら?」
母「そりゃ、怒るでしょ?せっかく追い出したのに戻って来たら」
M・私「………。」
母「まっ。とにかく、今日は寝なさい。明日、お母さん仕事休むから一緒に見に行ってあげるから」
M「解った…」
こうして私達はMの実家でゆっくり眠る事が出来ました。
翌日昼過ぎに目覚めた私達にMのお母さんが「そろそろ行ってみようかね」と言って来ました。
私達三人は歩いてMのアパートへ向かいました。
誰も喋ろうとはしませんでした。
やがて、アパートが見えて来るとMのお母さんが「あれだね?」
(お母さん、Mのアパート知らないのに。
他にも近くにアパートあるのに。
相変わらずだよ。この人…)
真っ昼間にMのアパートへと戻って来たMと私に初めてやって来たMのお母さんの三人は二棟並ぶアパートの前で足を止めました。
母「あの部屋か…」
M「どの部屋か解ったのかよ?」
母「右側の棟の二階の真ん中だろ?」
(あんた一体何者よ!)
M「さすがだね」
(変な親子だよ…関わるとろくな事無い。ヤバイ親子だよ…)
母「う~ん。マズイ所借りたねぇ。相当手強いよ。住み続けるならそれなりの覚悟が必要だね」
M「そんな気がしてた」
(どんな気だよ!)
母「入ってみようかね」
私達は階段を上がり、部屋の前まで来ました。Mが玄関の鍵を開けます。
お母さんが一番最初に入りました。
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- 会話の部分だけが頼もしい? 笑 だけで説明など他の文章は普通に丁寧ですょ。超怖い内容なのに会話で微笑ましくて、メリハリが逆にほっ…っとします。K
- すいませんね。昔のヤンキーなんてこんなんですわ。女ですが。mie
- これ書いてるの男だろ。言葉が汚い!環七