
長編
先に住み憑いて居た者②
しの 3日前
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が襖を開けて顔を出して「お前、さっきからガタガタうるせーよ!何してんだよ?」
と、文句を言って来たので私は「私は何もしてねーよ!勝手にコンポが点いたと思ったら、今度はガタガタ鳴り出したんや!」
M「コンポが勝手に点いた?」
私「あぁ。その後の音はどっから鳴ってたんやろ?電気点けたら静かになった」
M「又…出て来る気か…?」
私「嘘やろ!?」
「カタカタカタッ…」
M・私(!!)
二人で部屋を見回して居ると…
「カタカタカタッ…」
私「M!あれっ!」
私が指差したのは
台所が狭くて置けなかった大きな食器棚。
その上に乗せてあったオーブントースター。
そのオーブントースターがカタカタと音を立てて小刻みに揺れてるんです。
二人で呆気に取られて見つめて居ると…
「ガタガタッ!!」
小刻みに揺れていたオーブントースターが、激しく揺れ出しました。反動で蓋が開いたり閉まったりする程の勢いで。
私「なっ…何やねん!あれっ!」
M「……。」
私「なんぞ言えや!」
M「S…」
私「あ?何やねん!」
M「台所…」
私(!!)
私「誰か居てる…?」
台所と手前の六畳を仕切るすりガラス戸の向こうで人影が動いて居ます…。
影でも分かる長い髪。女です。
私「写真の女か…?」
M「多分な。さっきは顔だけだったけどな」
私「顔だけ??」
M「あぁ。隣の六畳の天井の角に顔だけ浮かんでた」
私「どーするよ?」
M「お母に電話する」
Mは隣の六畳から子機を持って来ると、お母さんに電話しました。
時刻は午前2時過ぎです。
3コール程でお母さんが出ました。
M「お母?」
母「M?何時だと思ってんのよ!」
M「ごめん…」
母「何かあったの?お腹痛いの?」
M「違う。ヤバイ…。この部屋」
母「ヤバイ?何か居るのか?」
M「あぁ。女…」
お母さんはため息を付き「Kくんは?仕事?」
M「うん」
母「あんた一人?その、女は別にして」
M「Sが来てくれてる」
母「今から二人でこっちに来な」
M「解った。でも…台所に女が居る。玄関行くには女と対面しなきゃ出れない」
母「対面するしか無いね」
M「人の事だと思って!!」
母「借りる時に何も感じ無かったのか?」
M「感じたけど、Kが気に入っちゃってさ」
母「引っ越す前に何で私に言わないのよ?」
M「来て貰おうと思ったけど、Aが熱出して寝込んでる。って言ってたじゃん」
母「あぁ…。あの時
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- 会話の部分だけが頼もしい? 笑 だけで説明など他の文章は普通に丁寧ですょ。超怖い内容なのに会話で微笑ましくて、メリハリが逆にほっ…っとします。K
- すいませんね。昔のヤンキーなんてこんなんですわ。女ですが。mie
- これ書いてるの男だろ。言葉が汚い!環七