本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

中編

人生初の金縛り

匿名 3日前
怖い 129
怖くない 112
chat_bubble 0
4,258 views
のです。 その音に、ぞっとしました 私以外、眠りが深い家族がこんな深夜帯に調子をつけて階段を上がってくるはずがありません。 家族以外の何かが、金縛りの私しかいない二階に上ってきている… 焦っても動けないことに変わりはありませんでした。 目だけは何とか開きましたが、階段に繋がる入口の扉が見えるだけ。 必死に体を動かそうとしながら、頭の中ではご先祖様に祈ったり階段を上がってくる何かに 「何処か行け!」 と念じるしかできませんでしたが、それもむなしく音は上がってきます。 毎日の上り下りする階段ですから音の感じでどのあたりにいるかが分かります。 階段の中ほどを越え、3分の2を越え ついに音は一番上までたどり着きました。 あとは何かが横を向いて扉を開けるだけです。 ギィ… と扉のあく音がしました。 が、私の部屋の扉は動きません。 扉の音は弟の部屋のものでした? 「え?そっち?」 と心の中で思った瞬間、 トン! と人差し指で扉を叩いたような音が私の部屋の扉を鳴らしました。 その音をきっかけに体の自由が戻ってきました。 自由が戻っても、じっとしたまま扉を見つめました。 様子を見ている、と言うよりは金縛りが解けても何がいるのか怖くて動けなかったというのが正解です。 しかし、それから何の物音もしなくなり 15分ほどたった後、意を決して扉を開けても 向かいの弟の部屋を覗いても誰も何もいません。 近くの道路から新聞配達のスクーターの音が聞こえて 自分が知っている世界に帰ってきたような気がしました。 朝、家族に聞いても 何の音もしなかったというばかり。 今となってもあの経験が何だったのかは分かりません。

後日談:

  • 冷静になって思い返すと、一度弟の部屋を開けてから私の部屋の扉をノックしたという事は 完全にフェイントをかけてきたという事で 少し腹が立った事をよく思い出します。

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(0件)

コメントはまだありません。

0/500

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.1.243

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

grid_3x3 話題のキーワード

search

サクッと読める短編の怖い話 サクッと読める短編の怖い話

読み込み中...