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短編

すぐ忘れるんだから

匿名 2日前
怖い 23
怖くない 26
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夢の中で、俺は若い男女数人と遊んでいた。 現実の俺は中年男だが、夢の中では20才くらいの若者だった。 大自然の広い公園の草原で、追いかけっこしたり、ボール遊びをしたり、バーベキューをしたりする俺たち。 キャンプに来た大学生みたいな感じだった。 その中の一人の女の子と仲良くなった。 彼女は俺の好みの顔と雰囲気で、一緒にいてわくわくしていた。 みんなと遊びながら、彼女はいつも隣にいた。 だが、俺は彼女の名前が分からなかった。 いつも一緒にいるのに。 俺は彼女に聞いてみた。 「名前、何だっけ?」 彼女は俺を見てにこりとしながら 「分からないの?すぐ忘れるんだから。」 とクスクス笑っていた。 ・・というところで目が覚めた。 俺は彼女が誰か思い出そうとしていたが、記憶を辿る限り彼女が誰かはどんなに考えても分からなかった。 急に目覚めた深夜の暗闇の中で 「すぐ忘れるんだから。」 という声が、頭の中でぐるぐる回っていた。

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