
短編
すぐ忘れるんだから
匿名 2日前
chat_bubble 1
823 views
夢の中で、俺は若い男女数人と遊んでいた。
現実の俺は中年男だが、夢の中では20才くらいの若者だった。
大自然の広い公園の草原で、追いかけっこしたり、ボール遊びをしたり、バーベキューをしたりする俺たち。
キャンプに来た大学生みたいな感じだった。
その中の一人の女の子と仲良くなった。
彼女は俺の好みの顔と雰囲気で、一緒にいてわくわくしていた。
みんなと遊びながら、彼女はいつも隣にいた。
だが、俺は彼女の名前が分からなかった。
いつも一緒にいるのに。
俺は彼女に聞いてみた。
「名前、何だっけ?」
彼女は俺を見てにこりとしながら
「分からないの?すぐ忘れるんだから。」
とクスクス笑っていた。
・・というところで目が覚めた。
俺は彼女が誰か思い出そうとしていたが、記憶を辿る限り彼女が誰かはどんなに考えても分からなかった。
急に目覚めた深夜の暗闇の中で
「すぐ忘れるんだから。」
という声が、頭の中でぐるぐる回っていた。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(1件)
- 夢の話されても読者