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短編
夏祭り
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夏祭り

2018年7月16日
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お盆などに夏祭りをする風習があります。

私は小さい時から祭りが好きで、祭りがあれば寄っていって何かを買ってもらっていました。

そんな私ももう大きくなり、1人で祭りに行ける年になりました。

それは、その時の話です。

一緒に行動していた友達と離れてしまった私は、友達を探すべく人混みを縫いながら歩いていました。

背の低かった私はすぐに人に飲まれてしまい、人混みが得意でない私は端っこに追いやられました。

端っこ、と言っても屋台などがありましたし、怖い雰囲気でもなかったのでそのまま足を進めました。

「えっ」

その時、急な違和感に襲われました。

何かがおかしい。

なぜそう感じたのか、辺りを見渡してみました。

そして、その違和感の正体にすぐに気が付きました。

暗い路地裏に、1人の女の子が立っていたのです。

赤い浴衣を着たその女の子は、なぜかこちらに背を向けています。

体の小さい人なら通れるくらいの路地裏だったので、なぜ違和感を感じているのか、まだ分かりませんでした。

でも、そこだけ何かが違う、とそんな気がしたのです。

「何してるの?」

勇気を振り絞り話しかけた私は、話しかけても後ろを向いたままでいる女の子を不思議に思いました。

普通なら、声をかけられれば振り向くはずです。

「ねぇ、なにして_____」

その声は、掠れて喉から出ませんでした。

振り返った女の子と顔は、肉が剥がれてぐちゃぐちゃ、歯は抜け落ち、前髪が数本しか生えておらず、目は四方八方に向いていましたから。

恐怖で声が出なかった私は、ただ、立ちすくむことしか出来なかったのです。

女の子は私の方を見たまま動きません。

まるで、私たちの周りだけ時が止まったかのようでした。

「?ちょっと何してんのー?探したよ、もう」

動けるようになったのは、はぐれた友達が私の肩を叩いた時でした。

友達の方を向いて、路地裏に目を戻すと、もうそこには何もいませんでした。

「何?そんな何も無いとこなんかずっと

見て」

友達に訊かれましたが、答える勇気も度胸もなく、私は誤魔化すしかありませんでした。

それからというもの、私はあのお祭りには1度も行っていません。

だって、また会ったら嫌じゃないですか。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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