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お別れ
短編

お別れ

匿名 2015年9月29日
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その頃僕は、結婚の約束をした彼女がいた。 彼女も好きだったが、彼女の両親も大好きだった。 なにかと家に上がり込んでは、家族のように一緒にお酒を飲んだり御飯を食べたりと、まるで息子のように可愛いがってもらっていた。 ところが、ある日。 彼女のお父さんが倒れた。 末期ガンだった。 もう手の施しようもない状態だった。 僕は出来る限り毎日、病院に通った。 枕元で僕はお父さんの細くなった手を握り、彼女を幸せにすると約束した。 ある日仕事で遅くなり、終電で家に帰った。 部屋の灯りをつけた時に気付いた。 壁の時計が止まっている。 みると目覚まし時計も。 置き時計までが、全て同じ時間で止まっている。 その時、家の電話が鳴りだした。 彼女からだった。 お父さんが、お父さんが‼︎ それだけ言うと彼女は泣きくずれた。 お父さんが亡くなったのは、僕の部屋の時計の針が示していた時間だった。 あいつを頼むよ。 最後にお父さんが挨拶にきてくれたのだと、僕は思った。

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