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中編

呪われた廃屋

あか 2日前
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地元に有名な心霊スポットがあった。 湖の湖畔にひろがる山の中に建っている廃屋で、噂では一家心中があった家だ、ということになっていた。 地元民なら誰でも知っている噂で、その家に行く山道も車がすれ違えないほどの狭い一本道で他に住宅もなく、かなり不気味な所だった。その道端は不法投棄のゴミで溢れており、そういった連中しか近寄ろうとはしない場所だった。 ここで自分や知り合いが体験した怪現象は数多ある。 夜廃屋の前を車で通りかかったら、廃屋から女の人が出てきた。 廃屋の前を通る瞬間、カーステが壊れ、通り過ぎてしばらくしてから突然直った。 前の道を走っている間、「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー」という人の声がずっと車の中に響いていた。 バイクで廃屋の前を深夜に通り過ぎたら、後ろから何者かに肩を掴まれて転倒しかけた。 などなど。 個人的には「あーーーーーーーーーーーーーーーーー」という声が非常に不気味で、今でも覚えている。叫ぶでも唸るでもない、ただ無感情に「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」と息継ぎすることなく声を出した感じ。 そして僕の友人Oもこの廃屋にまつわる恐怖体験をした一人だ。 彼はある日複数の友人と夜にこの廃屋で肝試しをした。 肝試し中は特に怪現象も起きずに、無事に家に帰ったのだという。 異変が起きたのはその深夜だった。 友人らと別れ自宅に帰りついたOは、いつものように支度をして床についた。夜中の3時を回っていたそうだ。 ほどなく眠りについた彼は夢を見た。 夢の中でOは、例の廃屋にいたそうだ。 さっきまで肝試しで訪れていたのだから、夢が影響を受けてもまあ不思議はない。 夢の中では一人で、Oはその廃屋を訪れていた。 現実とは違い、廃屋のすぐ裏に小さな池があったそうだ。 Oは夢の中でその池のほとりに佇んでいたらしい。池というより沼のように茶色く濁った水と、ぬかるんだ地面。Oはしばらく池を眺めていた。 すると突然池の中から白髪の老婆が出てきた。恐ろしい形相でOを睨み付け、両手をこちらに伸ばして池から這い出てきた。 Oは必死に逃げ出した。 ぬかるみに足を取られながら必死に逃げ、なんとか廃屋の敷地内から飛び出した。 振り返ると老婆の姿はすでになく、ほっと胸をなでおろしたのだという。 そこでOは目を覚ました。 「なんて夢だよ・・・」 時刻は既に午前7時ごろ。二度寝する気にもなれず

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