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長編

崩れる霊

匿名 3日前
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目撃するのは、小学生の時分には堪える。当時は心霊ブームってことも相まって、自分が視ている存在が霊だってことは認知していたし、霊は人を驚かせたり、怖いことをする存在って認識していたしね。 しかもその女、両親と俺が一緒に寝るようになってからは、俺が寝ていたポジションの真上にいつも浮いていた。 この頃くらいから、女が明らかに俺を怖がらせるような行動をとっていた気がする。 新居での生活や女の霊の出現にも慣れ、数年が過ぎた。 その間に妹が生まれたりして、めでたいことや楽しいこと、色々あった。 女の霊はというと、俺がトイレに入っている時にノックしてきたり、俺が一人で留守番中に一階にいる時は二階を歩き回ったり、二階から降りている最中の俺を突き飛ばしてケガさせたり、散々ビビらせてくれて、こっちも色々あった。 しかし一番変化があったのは両親の夫婦仲。 父親のギャンブルの借金が原因で、日に日に夫婦喧嘩は増えていった。 闇金にまで父親が手を出して、首も回らないって状況になった時に母親が離婚を決意し、母親につく形で引越すことが決まった。 両親の離婚を機にアパート物件へ引越したのだが、築五年にも満たない物件だったのに、既に二体の霊がいた。小さい男の子と、ミリタリーパンツを履いたガタイのいい男性。 そこに加えて俺についてきた女の霊。俺たち家族三人と霊三体。俺は家族に視えることを明言したことはなかったから、内心なんじゃこりゃってなってた。 アパートでの生活の中でも沢山不思議なことがあった。 女のハザードスポットは玄関に変わり、毎日家を出る時、帰ってきた時はお出迎え。 俺が一人の時は電源コードもさしていないラジオが大音量で音を発したり、倒れるわけがない筈の家具が隣の部屋で急に倒れたり、磨りガラス越しに誰かが歩き回っているのが見えたり、もう本当に数えきれないくらいあった。 この時俺は中学生になっていたんだけど、この当時こんなに霊が視えていたのは人生の中で霊感がピークだったからだと思う。 霊がいる建物に入ったり、初めて立ち入る建物でも間取りが頭の中で展開されて霊がいる場所を指摘できたりと、今考えても超能力じみたことができてた。 まぁ今となっては見る影もないんだけどね。 それからまた数年が経ち、俺は高校生になっていた。 どうやらまた引越すことが決まったらしい。 母親がアパートの管理会社と揉めたと言っていた。 な

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