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長編

崩れる霊

匿名 2日前
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怖くない 22
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。 元々そこは祖父が家を建てる前に住んでいた長屋で、当時は倉庫みたいに扱われていた所だった。 家を建てるに当たり、長屋を取り壊すから整理するってことで、俺は宝探し感覚で初めてその長屋に入ったんだ。 長屋の玄関に足を踏み入れた途端、いつも自宅で視ていた女の霊が、長屋のキッチンの所に浮いている映像が頭に入ってきた。 まだ長屋の中を見たことない俺だったが、自宅以外で初めてその女を視たことが気味悪く、長屋に入るのはやめて祖父母の家でテレビ見てた。 それからは特に何かあるでなく、着々と建築は進んでいき、新居がそこに建った。 新居に引越して少し引っかかっていたことと言えば、長屋時代に足を踏み入れた時に、女が浮いていたキッチンの場所と、新居のキッチンの場所が全く同じ場所という点だった。 新居に住んでからの俺はというと、二階の一室に自分の部屋を与えられたことが嬉しくて、相変わらず怖がりのくせに「一人で寝る!」なんて息巻たりしていた。 新しく買ってもらったベッドが二段ベッドで、二段目で寝てみたいとか思ったりしてね。 そうして迎えた二段ベッド初めての夜、事件が起こった。 夜中に首を締められたんだよ。天井から腕が伸びてきてね。真っ青な腕だった。 俺はそこで気を失ったのか気づいたら朝だった。 幼少期にそんな体験したらさ、怖くて仕方がないじゃん。 でも俺さ、妙にポジティブなとこあって、夢だ夢ってその後も何回か二段目で寝たんだけど、毎回首絞められてた。 「あぁ、コレ変だなぁ」って思い始めた頃、ある夜懲りずに二段目で寝たはずなのに、朝起きたら一段目の下のフローリングで目を覚ましたってことがあった。 これには流石の俺も「変だ!!」って感じて、その以降は二段目で寝ることをやめた。 次の日からは一段目で寝るようにしていたんだけど、ベッドの下からずっと気配がする。 夜中にその気配で何度も目が覚めて気持ち悪い。 二段目も一段目も何かと不思議な現象が起きるもんだから、俺は自分の部屋で寝ることを諦め、両親の部屋で一緒に寝るようになったんだ。 両親の寝室は、階段を上がってすぐ右側にある部屋だった。 そこは新居が建つ前の長屋時代に、件の女の霊が浮いていたキッチンの真上に当たる部屋で、新居が建ってからはそこが女の主なハザードスポットになっていた。 日常生活の中で二階に上がることは必至の中、階段を上がる度に女が浮いているのを

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