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短編
手首
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手首

2019年7月6日
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これは10年ぐらい前の話です。

ある日の夜、ベッドに入ってウトウトしていた時、部屋の中でカサカサカサカサという音がしました。

眠い目を擦りながら、薄目を開けて辺りを見渡した僕は自分の目を疑いました。

そこには・・手首だけの”何か”がいて、指先を器用に使って部屋中動き回っていたのです。

それも1体だけではありません。

少なくとも、3体はいたと記憶しています。

これは夢なのか?はたまた目の錯覚なのか?

起き上がって確認しようにも、体が強張って動きません。

硬く目を瞑って、頭の中でお経を唱え続けました。

気がついた時には朝になっていました。

あの手首だけの”何か”は跡形も無く消えていました。

その数ヵ月後に家庭の事情で引っ越しましたが、それまでの間は部屋に居る時は決まって誰かの視線を感じていました。

一体あれは何だったのでしょうか?

今でも時々、当時のことを思い出してはゾッとするのです。

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はじめまして、よろしくお願いします。

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