
長編
あ そ ぼ ?
匿名 3日前
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その村には毎年その日だけ行けなくなる日があった。
帰省している人も、その日だけは出ていかなければならない。何が起きているのか知らないが、その村の人口は『とある事件』を境に増えも減りもしないのだそう。
江戸時代中期。その村には、ある地主が住んでいて、その娘は稀なる美女と言われるほどだったらしい。
その噂を聞いた藩主が、その娘を嫁に迎え入れたいと願っていた。そして婚談は流れるように進んだ。
しかし、その娘は嫁入り前日、謎の死を迎えた。
それ以降この村ではどれだけ子供が生まれてもその分ほかの住人が亡くなる為に人口が変わらないのだそう。
そして、人々はこう噂した。
「阿曽保様の呪い」だと。
そう、その時死んだのが阿曽保と言う名の娘である。
俺は、真相を確かめたいがためにここに移住した。勿論、この謎が解けたら自分のサイトに動画と一緒にアップする予定だ。
そして、その時は来た。
-それは、この世のものとは思えないような黒い気をまとった影のようなものだった。スマホのカメラを見ると、嘘のように何も写っていない。
(な、なんで?)
と、初めてだからと来てくれた隣に住むおばさんが、急に窓から引き剥がした。
「ダメだよ、そんなことしたら!」
「な、なんなんですかアレ!」
「...あれが阿曽保様だよ。昔は美人だったけど、呪いで醜い顔にされた挙句、苦しみながら悶えて死んだんだ。犯人が分からないから、未だに成仏できてないんだよ。」
「お、お坊さんとか...いないの?」
「あれでも、邪気はかなり弱まっているよ。明治くらいまでは誰もすめなかったんだから、それに···」
「...それに...?」
「あそこまで弱める為に、全国から我こそはって言うお坊さんが駆けつけてきて、成仏に挑戦したんだ。結果は、聞かなくてもわかるでしょ」
「ぜ、全員が...?」
「亡くなったよ。数日中にね。」
「ところで、阿曽保さんはどこへ行くの?」
「さあね、この重苦しい気が消えるまで外行っちゃダメだよ。」
「...とは言いつつ、目星つけた家に密かに入り込んで子供や親や老人を連れていくから、どこに行くかは分からない。でも、阿曽保様は許せない」
「それは、どうして?」
「何故か目星つけられて、目の前で兄ちゃんが倒れてそのまま息を引き取るのを見たからね」
「でもあんた、大変な時に来ちゃったね」
「どういうことっすか?」
「直にわかるよ」
すると、空気がどんどん悪くなるのを感じた
後日談:
- ちなみに、この話はフィクションです。 一応、続編もありますがコメントで欲しいって方少なかったらやめときます。 正直あまり怖くはないです
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- 続き待ってますPUMP