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長編

あ そ ぼ ?

匿名 2019年10月16日
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その村には毎年その日だけ行けなくなる日があった。 帰省している人も、その日だけは出ていかなければならない。何が起きているのか知らないが、その村の人口は『とある事件』を境に増えも減りもしないのだそう。 江戸時代中期。その村には、ある地主が住んでいて、その娘は稀なる美女と言われるほどだったらしい。 その噂を聞いた藩主が、その娘を嫁に迎え入れたいと願っていた。そして婚談は流れるように進んだ。 しかし、その娘は嫁入り前日、謎の死を迎えた。 それ以降この村ではどれだけ子供が生まれてもその分ほかの住人が亡くなる為に人口が変わらないのだそう。 そして、人々はこう噂した。 「阿曽保様の呪い」だと。 そう、その時死んだのが阿曽保と言う名の娘である。 俺は、真相を確かめたいがためにここに移住した。勿論、この謎が解けたら自分のサイトに動画と一緒にアップする予定だ。 そして、その時は来た。 -それは、この世のものとは思えないような黒い気をまとった影のようなものだった。スマホのカメラを見ると、嘘のように何も写っていない。 (な、なんで?) と、初めてだからと来てくれた隣に住むおばさんが、急に窓から引き剥がした。 「ダメだよ、そんなことしたら!」 「な、なんなんですかアレ!」 「...あれが阿曽保様だよ。昔は美人だったけど、呪いで醜い顔にされた挙句、苦しみながら悶えて死んだんだ。犯人が分からないから、未だに成仏できてないんだよ。」 「お、お坊さんとか...いないの?」 「あれでも、邪気はかなり弱まっているよ。明治くらいまでは誰もすめなかったんだから、それに···」 「...それに...?」 「あそこまで弱める為に、全国から我こそはって言うお坊さんが駆けつけてきて、成仏に挑戦したんだ。結果は、聞かなくてもわかるでしょ」 「ぜ、全員が...?」 「亡くなったよ。数日中にね。」 「ところで、阿曽保さんはどこへ行くの?」 「さあね、この重苦しい気が消えるまで外行っちゃダメだよ。」 「...とは言いつつ、目星つけた家に密かに入り込んで子供や親や老人を連れていくから、どこに行くかは分からない。でも、阿曽保様は許せない」 「それは、どうして?」 「何故か目星つけられて、目の前で兄ちゃんが倒れてそのまま息を引き取るのを見たからね」 「でもあんた、大変な時に来ちゃったね」 「どういうことっすか?」 「直にわかるよ」 すると、空気がどんどん悪くなるのを感じた。や、やべえ、なんかに見られている気が...と、隣を見ると観念したように項垂れたおばさんがいた。 「ど、どうしたんすか?」 「最初は、うちの番だね。」 「な、なんで?」 「生贄にするための人が見つからなくて、自分の見えている範囲全てのものを標的にして、そのまま殺す気だよ」 「カ、カメラ!」 「もう遅いさ。でも大丈夫、誰にも見られ ずに死ぬより、一緒に死んだほうがいい」 ...ドンドン、ドンドン、ドンドンドンドンドン、ドンドンドンドンドンドンドン、ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン! どんどん酷くなるドアからの音が、俺の人生を終わらせるかのように感じてきた。 ドンドンドンドンドン!!! すると、 『ばたんっ』 「お、おばさん!?」 急いで胸に手を当てた。息を引き取っていた。 「ク、クソ!」 「ねぇねぇ、あそぼ?」 「は?」 「聞こえてるんでしょ、あそぼ?」 「嫌だね、なんでお前なんかのために!」 「じゃあ、殺さないであげるから条件をあげる。何でもいいわよ?」 「じ、じゃあ、人口が1年で1人でも増えたら、すぐさまあの世へいけ、良いな?」 「良いけど、無理だと思うわよ?」 「ここにいれば、の話だろ?」 「いいえ、別に私がいなくても増えないわよ。」 「ふ、ふん···そんな脅し、俺には聞かないぞ?」 「脅しじゃないけど、まあいいわ、のちのち公開することになっても知らないわよ?」 「つーか、えらく喋り方現代だな」 「もう昔の言葉通用しないからね」 「というかなんで今までなんも見えてこなかった俺がお前なんか...そうか、これは夢だ!」 「違うわよ、私の怨念が強いってことよ、強くないけど。でも、話せる相手いてよかった。今まで話せる人いなかったし、お坊さんたちも成仏優先で私の気持ち読みとってくれもしない。」 「犯人なんて、もう居ないだろ?」 「犯人なんて、どうでもよかったの。ただ、話し相手が欲しかっただけ。」 「まあ、あなたとは契約したから、条件が終わるまでずっととどまるけど」 -数十年経ち、村は平和になった。突如として呪いが消えたんだから当たり前だ。 しかし、まさか増えない原因はこの呪いのせいだったとは。 『あの村では、我が子を殺されるくらいなら、と、先に殺してしまったり、一家心中する人も多かったですからね。その影響で、子供があまり産めなくなったんだと思われます。』 俺は、今も条件を達成するまでずっと生き続けている。死のうとしたことが何回もあったが、全てにおいて生き返ってしまっている 「だから言ったでしょ、やめなさいって。まあいいや」 あ そ ぼ ?

後日談:

  • ちなみに、この話はフィクションです。 一応、続編もありますがコメントで欲しいって方少なかったらやめときます。 正直あまり怖くはないです

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