
私が小学2年生の冬、両親が離婚し、その後は父と兄、そして私の三人で古いアパートに暮らした。
小学5年生のある日、友達と遊んでいるうちにいつの間にか日が暮れていた。
夢中になっていたため、防災チャイムが鳴っていることに全く気付かなかった。
急いで帰る準備をし、家が反対方向の友達に手を振りながら急いで学校を後にした。
薄暗くなり始めた道を一人で歩くと、何とも言えない孤独感が襲ってきた。
楽しい一日が終わった後の帰宅は、いつも以上に寂しかった。
私の家は父子家庭で、どんな時間に帰ってもいつも私が一番遅かった。
兄は中学生で部活があり、父は昼夜働いているので、家にはほとんど誰もいない。
そんなことを考えながら、何とも言えない気持ちで家に向かって歩いていた。
学校から家までは徒歩30分。
10分ほど歩いていた時、ふと後ろを振り返ると、50メートルほど先に男が一人立っていた。
田舎で人通りもほとんどないこの時間帯、夕飯の支度をしている家が多く、周囲には誰もいない。
5分ほど歩いても、その男は後ろにいる。
同じ道を歩いているわけではなく、まるで私を追っているようだった。
恐怖が心の中に広がり、家に帰っても一人だという不安が募る。
通学路とは違う道を選び、速足で家に向かうことにした。
しかし、男は変わらずついてくる。
「もう少しで家」と心の中で念じながら、やっと家が見えた。
安心と恐怖が交錯する中、私はランドセルから鍵を取り出し、急いで階段を駆け上がった。
無事に家にたどり着き、カーテンの隙間から外を見ると、男が一瞬こちらを振り返り、何事もなかったかのように去っていった。
−翌日−
学校が終わり、友達と下校したが、途中で別れて一人になった瞬間、昨日のことを思い出してしまった。
後ろを振り向いても今日は誰もいない。
安心したのも束の間、家が見えてきた頃、またもや後ろに男が立っていた。
しかし、怪しさは感じなかった。
30分も歩けば誰かが後ろにいることは普通だ。
家の敷地に入ると、男の姿は消えていた。
階段を上がり、鍵を取り出したその時、インターホンが鳴った。
周囲には誰もいなかったので、驚きと恐怖が混じる。
小学生ながら危険を察知した私は、静かに鍵をかけて覗き穴から外を確認した。
男の顔は見えなかったが、誰かが玄関の近くに立っているのは分かった。
電気をつけず、居留守を使うことにした。
再びインターホンが鳴る。
男「おーい!」
大声で呼びかけてきた。
男「居るのは分かってますよー!」
後日談:
後日談はまだありません。
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