怖い話しというか不思議な話しです。 母に聞いた話しです。 私が生まれる少し前。 祖母の双子の妹が重病を患い、いよいよ覚悟しておくようにと医師に宣告されていた時期でした。 当時家には祖母、祖父、母、父、が在宅していたそうです。 祖母と母が談笑しながらご飯支度をしている時、いきなり祖母が膝から崩れ落ちワンワン泣きだしたそうです。 直前まで笑いながら楽しく支度をしていたのであまりに急な出来事に母や居間からやってきた父が「どうしたの？」、「大丈夫？」などと声を掛けていた時。 ジリリリンと電話がなりました。 祖父はその時ハッとして全て悟ったそうです。 祖父が電話に出ました。 「はぁ…やはりそうでしたか…こちらも…」 などと一通り話し終わり電話を切ると、祖母の肩を抱きながら語りかけました。 妹が亡くなったと。 祖母はうんうんと頷きながら泣いていました。 本当にあった話しです。