
私が中学生だった冬の午後のこと。
音楽の授業が終わり、次の授業が始まる前に掃除の時間が設けられた。私たちのクラスは、その週に音楽室の掃除担当だった。あの日は特に、掃除が終わらない理由が分からなかった。
チャイムが鳴り響くと、先生が入ってきた。私たちは急いで掃除を終わらせようとしたが、先生が授業を始めるのを見て、私は驚いた。だって、まだ楽器の置いてある棚が整理されていないのに。
周りを見ると、掃除をしていた男子たちはすでに席についていて、私だけが一人で棚の楽器を運んでいた。精神的に辛くて、途中で手を止めた。
それでも、みんなが授業に集中している中、私だけが掃除を続けるのは苦痛だった。結局、最後の楽器が3つ残ったまま、私は席に戻った。
その時、近くに座っていた男子が小声で「最後までやれよ」と言ってきた。その言葉は私を不快にさせた。何故、私だけが責められなければならないのかと。
さらに、先生も手伝いを促さず、そのまま授業を続けていた。周りは何も気にしていない様子で、私は一人取り残されたような気持ちになった。
その時、私は自分がクラスメートから無視されているのではないかと思い始めた。あの時の担任の先生は、私が楽器の演奏を失敗すると「もっと頑張りなさい!」と厳しく叱った。私が「もう無理です」と訴えると、彼女は「やれないならやめなさい!」と一言。
あの先生、私に意地悪をしていたのかもしれない。
それからもう一つ、思い出せないことがある。私が運ばなかった楽器の後ろに座っていた子たちは、どうしていたのだろう。確か、別の場所で掃除していたはずなのに、彼らが戻ってきたとき、何故か各自の楽器を持って授業に参加していた。
あの異様な雰囲気は一体何だったのか。教室の中で、私だけが取り残されているような感覚。
その記憶はあやふやだが、確かに残っていて、今でもあの不気味な雰囲気を思い出すと、心がざわつく。果たして、あの時の感覚は本当に現実だったのだろうか?
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