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長編

A子とK助

めぐりん 3日前
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ある女がいた。 その女(A子)は男の子(K助)と二人で生活をしていた。 K助はA子の実の子供ではなかった。 A子には姉がいた。 K助は姉の子供だった。 姉が忽然と姿を消し、唯一の肉親だった妹であるA子が子供を引き取ることになる。 K助は目つきが鋭く、普段笑うことがなかった。 A子はK助を大事に育てた。 小さい頃に両親を亡くしたA子。 K助の気持ちは痛いほど分かる。 だからこそ母親である姉が戻るまで、いやA子自身が母親の代わりとしてK助を立派に育てようと決心していた。 A子とK助が二人で生活を始めて一年が経ち、K助も少しずつA子に心を開き始めた。 依然として姉の消息は掴めず、A子もK助と二人歩んでいく考えがより固まっていた。 そんなある日、K助がA子にポツリ、ポツリと姉がいなくなった日のことを話し始めた。 姉はK助と夫である男と3人で暮らしていた。 男は決して良い父親とは言えず、子供であるK助に事あるごとに暴力を振るった。 姉はそれを見るに見かね、ある日K助と二人で男の元から逃げる計画を立てた。 計画を決行する夜。 男が寝静まったのを見計らって、息を潜め姉とK助は家を出る。 家から少し離れてK助はある事に気付く。 大切にしていたオモチャを家に忘れて来た。 事もあろうにK助は、家にオモチャを取りに行きたいとせがみ出す。 やっと掴んだチャンス、今戻ったらまたあの生活に逆戻りだ。 もうこんなチャンスは無いかもしれない。 姉がいくら言い聞かせても、K助は家に戻ると聞かず、泣き始めた。 こんな夜中、近所の人に不審がられたら説明のしようがない。 警察を呼ばれたらそれこそ事だ。 姉は少しの間考え、K助には自分が家にオモチャを取りに行くと伝えた。 K助に、目立たない場所に身を隠すよう優しく話し、姉は家に戻った。 K助が姉を見たのは、それが最後だった。 K助は母親の言いつけ通り、目立たない場所で身を隠していた。 しかしいくら待っても母親は来ない。 やがて朝になり空が白んだ頃、K助は家に様子を見にいく事にした。 家の玄関の扉は少し開いていた。 家の中に入ると、 誰もいない、、、 家の様子は普段と変わりなかった。 リビングに血のついた包丁と、大量の血溜まりが出来ていたことを除いて。 K助はその日から数日間、父親と母親を待ち続けた。 数日後、以前から虐待の疑いがあるとして、定期的に自宅訪問を行なっていた児童相談所

後日談:

  • 高校生の時に流行った話を少しアレンジしました。

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  • 人の体をトイレに流れるほど細かく出来る子供って凄いね
  • なんじゃこりゃ
    とー
  • チェーンメールやないかい
    かんかん
  • なんか最後心臓の音がすると思ったら、自分の心臓の音だった。
    K M
  • よく出来た話!
    ぼんばー50
  • 最後の小学生のジンクスみたいのは省いて良かったと思う。。。
  • 後味悪いです。
    みみま
  • そうきたか、一気にガッカリする展開・・
    菜々氏
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