
冬のある夜、大学生の僕は友人に誘われて、話題の心霊映像を観ることになった。彼は「これ、マジでヤバいから!」と興奮気味だったので、半信半疑で彼のアパートに向かった。画面に映っていたのは、懐かしいフィルムスタイルの映像で、精巧な作りとは裏腹に、どこか不気味な雰囲気が漂っていた。
その映像の途中、突然画面の端に青白い顔が現れた。思わず目を逸らし、画面を消すと、友人は笑いながら「お前、ビビりすぎだろ」と言った。でも、僕にはあの顔が作り物とは思えず、背筋が寒くなった。
その夜、布団に潜り込んでもあの青白い顔が頭から離れず、何度も目を覚ました。翌日、再び友人と映像を観るために集まったが、今度は彼の部屋の電気を消して、真っ暗な中での視聴となった。
映像が進むにつれて、僕は背後に何かを感じた。薄暗い部屋の中で、目を凝らしても何も見えなかったが、どうしてもその気配が気になった。映像の効果音が響くと、驚くほどの恐怖感が襲ってきた。
「…え?」
急に目の前の画面が明るくなり、再びあの顔が映し出された。その瞬間、心臓が飛び跳ね、背後を振り返ると、何も見えない。
が、視線を戻すと、再び画面にあの青白い顔が映っていた。その顔は、今度は僕の方をじっと見つめていた。恐怖で声も出せず、ただ硬直してしまった。
「おい、どうした?」友人が不安そうに聞いてきたとき、画面の明かりが消えた。
「やっぱり、これヤバいかもな」とつぶやきながら、僕は部屋を飛び出した。友人も慌てて付いてきたが、二人の目には何も映らない。結局、あの青白い顔はどこにもいなかった。
後日、あの心霊映像は廃盤になったと聞いた。もしかしたら、あの映像には本当のものが映り込んでいたのかもしれない。僕は今でも、その映像を観ることができずにいる。次に何が起こるかわからないから、見る時は最大限の注意が必要だと心に誓った。いつ何が出てきてもいいように、すぐに画面を切り替えられる準備をしておくことをお勧めする。
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