
「それが夢だったのか、今でも分からない話だ」
友人が小学校の頃、冬の昼下がり、廃墟の遊園地に友達と探検に出かけた時のこと。遊具は朽ち果て、周囲には子供たちの気配が薄れていたが、友人たちはその場所が好きだった。
その日も、友人たちは遊園地の奥にある滑り台で遊んでいた。すると、友人の目に見知らぬ子供が飛び込んできた。青いジャンパーを着たその子は、細身で、どこか不気味な笑みを浮かべていた。
「おい、遊ぼうよ」とその子が言い、友人は戸惑いながらも誘いに乗った。遊んでいるうちに、徐々に周りの声が遠のいていった。
友人がふと目をやると、青い子供が小さな手の中に何かを持っていた。それは、青いラッピングの飴だった。
「これ、食べてみて」と、友人に差し出す。
「どこで手に入れたの?」と尋ねるが、青い子供はただニヤリと笑うだけだった。友人はその圧迫感に戸惑いながらも、飴を見つめた。
親から教わった「知らない人から物をもらってはいけない」という言葉が頭をよぎる。しかし、目の前の子供は同じ遊園地にいるのだ。何も問題ないはずだと思いつつ、手が飴に伸びる。
その瞬間、遊園地の奥から子供たちの歓声が響いた。驚いて手を引っ込めた友人は、飴を落としてしまった。地面に落ちた飴は、思いもよらぬことに割れてしまった。
その中から、白い小さな虫のようなものが這い出てきた。友人は恐怖に駆られ、すぐに立ち上がるが、青い子供はじっと見つめたまま動かなかった。
「残念だね、もう少しだったのに」と、その声は冷たく響いた。
青い子供はそのまま、友人を置いて去っていった。割れた飴の白い物体は、友人の足元で這い続けていた。
「その後、あの子には二度と会っていない。でも、その子は存在していたのだと、今でも思っている。何を食べさせようとしていたのか、今でもわからないままだ。」
友人は、数年後にその出来事を思い返した。青い子供について誰かが語るのを聞いた。「青い飴を配る者の話を。」それは、祖父も子供の頃に体験したことだと言った。
「食べる前に中身を見たと言っていた。何を食べさせられるのか、誰も知らないままだ。」
友人はその話を聞き、背筋が寒くなる思いをした。「もしかしたら、今もどこかで青い飴を配っているのかもしれない。」
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



