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長編

先祖からのプレゼント?

匿名 2015年7月5日
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これは私が高校生の時に父の本家に泊まりに行った時の話です。 と、その前に母云く私は子供の頃お地蔵さんや神社寺院などで、いつも誰がと話をしていて『あぁ子供には何かしら見えてるんだろうなぁ〜』と思ってて正直気味悪かったみたいですが、いつしか中学生からその様な事が無くなってました。 父の本家に行ったのは実は初めて。本家と言うより私の姓がいっぱい居る村と言ったがいいかもしれない。 私は変わった苗字で熊本の山奥、人吉と八代の間、五木村の近くに本家があります。 川の水と空気が綺麗で初めて来たにも関わらずいっぱつで気にいってしまった。車も通らない、村の一部の道は砂利や土。橋は石組みとかなりの大自然。 本家にお邪魔し、大叔父やおばさん、初めて会う従兄弟に緊張し挨拶を交わす。みんな気さくでいい感じだ。 父は何度か来てたみたいで、みんなと楽しく話して、いつの間にか酒が入ってた! 私は高校生だから父の車で来てるのにどうやって帰るのか?と聞くと、元々私が夏休みだったから泊まる気だったらしい… 呆れて村を散歩してみると改めてよくこんな辺境な所に住んでるよなぁ…と。 幹線道路はもちろん無く、昔の峠道 車一台くらいの道幅の道路から、更に脇道に入り込んでやっとある村だ。 多分ここの住人じゃないと気付かないんじゃないかな。 などと歩いてるとそこそこ大きな神社を発見。中では子供が遊んでて若い神主も一緒に遊んでた。その神主が私に気付くと会釈をし近づいて来て『◯◯(父の名前)さんのご子息ですね?』と言われた! 私は何故分かったの?と聞くと、顔立ちが似てるのと本日来るのを伺ってました、と… 顔が似てるのは置いて、今日来る事を知ってた?? 『なぜ??知ってた?』と聞こうとすると神主は話を続け、『私も◯◯(私の苗字)なんですよ、いわば親族です。』と。 いろいろ聞きたかったが神社内にいた子供が神主と遊ぼうと急かされ離れて行った。 一通り周り本家に戻るとまだ17時なのにすでに夕食の準備がされており、まずは風呂に入ってみんなで夕食を食べた。 食べ終わって片付いた所で、父や大叔父 曾祖父が集まり私に話出した。 『私達の先祖は◯家の陰陽師 祭司 まぁ今で言えば占い師か、とにかく代々続いている…』と、だらだら話があり、今回来た理由はここで儀式?みたいのをする為に連れて来られたみたい。 はじめに書いてたけど、幼少期から小学低学年までは何かしらが見えてたみたいだけど今では何も見えない。それがどうも危ないらしく祟りや憑き物に対応?免疫力?を付けるため儀式をするとの事で、いい大人みんな真剣な顔で説明するから意味を理解したような振りをして聞いた。 さっそく村にある先ほど行った神社に行くと用意がされていて服を着替えさせられ、詳しく覚えてないけどまぁまぁカラフルな袈裟?に着替え御堂に入ると若い神主4人と爺ちゃん神主が入って来た。 そして、祀ってある者にお経(であってるか不明)を唱え、数時間… 今度は5人の神主が私を囲み数時間お経を唱え、途中からは私にも唱えろと、本を渡された。横にフリガナ振ってあったら何とか読めたが、正直喉カラカラでくちびるも割れて来て痛かった事を覚えてる。 これが夜中の3時位まで続いたと思う。途中から誰の声か分からなくなり、何処から声が出てるか分からなくなり… 終いにはいくら夏の夜とはいえ異常なくらい汗が吹き出し、しかし体温は下がってるような変な感覚になりだした。 そうして、無事に?終わると、とりあえず本家に戻り爆睡… 起きたのは昼で、朝ご飯と昼ご飯を一緒に食べた。すると神社に呼ばれ、昨日と同じ事を10日か13日位だったと思うがすると言われ帰りたくなった。 ふと気付くと父が居ない事に気付き、よく見ると車がない!! まぁ確かに大人は仕事あるから連日は無理か、かと言って帰る足も無く、歩いて山を降りるにも無理がある。 と諦めて毎日神社に行き通った。 そしてやっと終わった時に父が迎えに来てみんなにいろんな話や説明?を聞いた。 それには、占いや祭祀、霊的な事。 それぞれ人によって得意不得意があり徐々に分かって行くだろうって… また子供の頃見えてたであろうモノがまた見えだすかもしれない。その場合の対応や簡単な呪符、そしてお守りみたいのも貰った。 帰る時に、鍛え甲斐あるからたまには帰って来い!色々と教えてやる。と言われたが、半信半疑だった私は、その後本家には行くが神社には行ってない。 それから早20数年…霊的なのは見えない。しかし歪みと言うか、陽炎と言うか、何かしらのモノの存在は確認し、モノの存在意義やある程度の考えが分かるようになってる。また、音も聴こえる。 また、とにかく変な夢を頻繁に見るようになった。あと、何故か気になる月日があり、その日の数年後は大体親族や身近な人の亡くなる日だったりする。たんなる偶然と言えば偶然だが… 実際になると、あぁまたか…と気分が滅入る。 一つ言えば、20代の時、長く付き合ってた彼女の誕生日を毎回間違ってどうしても気になる日が彼女の誕生日だと勘違いしていたが、その気になった日にちが数年後父の命日となった… と、とりあえず私の力?はそこまで大したモノでは無かったのだろう。 しかし何が恐いって、20年前と言っても平成に入り数年経ってる時に陰陽師だ祈祷だと平安時代を思わせる事が未だに続いてる事が一番怖い。

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