新着 短編
高齢の恋②(ゲートボール仲間と宴会)

そんなこんなで12月28日に年末ゲートボール大会があり、そのあとゲートボール仲間と居酒屋へ軽く飲みに行った。
酒を飲む人、控えめにする人、男女問わず様々だが、私たちは笑顔で会を楽しんでいた。
楽しく盛り上がっていたが、互いに高齢の私たちはこんな会もあと何回できるだろうと考えると切なくなってくる。そして、夜7時くらいになるとお開きになった。
年をとった私たちは、それほど遅くまで酒を飲んで楽しむということはできず、あとは家に帰って寝るだけだった。
帰り道も時子と一緒に歩いていた。
私も時子も帽子を被り、厚手のコートを着ていた。
時子といろんな話をしながら、笑顔の絶えない時子だった。
道を進むごとにゲートボール仲間とどんどん別れていき、そのうち時子と2人きりになった。
私は寒い夜道でポケットに手を入れながら歩き、時子も息を白くして寒そうにしていた。
時子の家が近くなると、
「ねぇ、恭太さん。私の家で暖まっていかない?」
「え?いいのかい?」
「えぇ。うちにはお酒もあるし。」
私はウキウキと笑いながらついていった。
時子の家の上がると、時子が一人で暮らすには寂しい立派な家だった。
若い頃の時子夫婦や娘2人の小さい頃の写真、さらに最近撮ったであろう孫の写真も飾ってあり、時子の人生が感じられる玄関や廊下だった。
仏壇で時子の旦那さんにお線香をあげたあと時子とともにこたつに入った。
日本酒を少しご馳走になりながら、時子と顔を見合わせて世間話。
時子と一緒にいるとまるで本物の夫婦のような感じもして楽しかった。
時子の家には少しお邪魔するつもりだったが、気がついたら一時間以上も話していた。
1 / 1
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。

